
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブン・ライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「海南鶏飯(ハイナンチキンライス)」です。
海南鶏飯は1950年代に中国から持ち込まれた料理で、
シンガポールで最も有名なローカルフードです。
(日本では「ハイナンチキンライス」と呼ばれています)
レストラン、屋台、フードコートなど、
シンガポールの至る所で食べる事が出来ます。
ハイナンチキンライスの調味料セットも売られている程、一般的です。
タイではカオマンガイ、ベトナムではコム・ガーとして知られています。
柔らかい茹で鶏と、そのスープで炊いた鶏の旨味たっぷりのごはんのセットです。
茹でた鶏を冷水で冷やすことで、
鶏皮の下のゼラチンをプルプルに固めてから頂きます。
今回は、千賀子先生がシンガポールの友人から教わったという
本場のレシピを紹介します。
それでは、作り方です。
【食材】
10インチダッチオーブンで鶏のもも肉を4枚用意します。
丸鶏(1kg)を使えばモモ、ムネ、ササミなど色々な部位を味わえます。
香味野菜は長葱の青い部分1本、生姜スライス、調味料は紹興酒と氷砂糖。
チキンライス用の米は4合分です。
ニンニクと玉葱のみじん切り、生姜のスライスを一緒に炊き込みます。
【下拵え】
鶏肉は塩をまぶして15分置きます。
米は洗ってザルに上げておきます。
【作り方】
初めにダッチオーブンにたっぷりの湯を沸騰させて、
氷砂糖、紹興酒、長葱の青い部分と生姜を入れます。
さらに鶏肉を全部加えます。
しばらくして再び沸騰したら、そのまま5分間茹でて火を止めます。
そのままダッチオーブンのフタをして15分蒸らします。
ダッチオーブンは余熱(下がっていく熱)で調理出来ます。
茹で汁は取り置きます。
15分置いたら鶏肉を取り出して、冷水に入れてそのまま15分間冷やします。
次に鶏肉を冷水から取り出して、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
そして鶏肉全体にゴマ油をまぶします。
次に鶏のスープでご飯を炊きます。
熱くしたダッチオーブンにゴマ油を入れて、ニンニクと生姜のスライスを炒めます。
(本場ではパンダンリーフを入れます)
香りがでたら、玉葱を入れてしんなりするまで炒めてお米を入れます。
スープは、鶏の茹で汁に鶏ガラスープの素と醤油を足して、お米と同量にして加えます。
フタをして強火で沸騰させたら、
弱火にして20分位で炊き上げ、火を止めて蒸らします。
器にご飯とスライスした鶏肉を盛りつけます。
お好みで、白髪ネギ、きゅうりやトマトのスライス、香菜を添えます。
つけ合わせのソースは、チリソースや葱と生姜のソース、
ダークソイソースなどを添えます。
残りの茹で汁は調味してスープにして頂きます。
サクッと柔らかい鶏肉は、
鶏の美味しいエキスがプルプルに固まった食感がジューシーでとても美味しいです。
鶏の旨味がしみ込んだご飯も、上品な美味しさでチキンとの取り合わせが絶品です。
是非一度作ってみて下さいね。