The Burn - Fm yokohama 84.7

ダッチオーブンレシピ「ミートパイ・ジビエ」

ディレクターの辰巳です。

日本ダッチオーブン・ライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。

今月のレシピは「ミートパイ・ジビエ」です。

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狩猟(ハンティング)による鳥獣肉を
フランス語でジビエ、英語ではゲームミートと言います。
昔から狩猟民族だったヨーロッパでは、
一般の家庭料理でもジビエ料理が食べられてきました。
今でも狩猟の時期になると、
肉屋の店先には毛がついたままのジビエを日常的に見られます。

日本でも明治時代以降に、
マタギが獲る鹿や熊、猪、ウサギや雉が食べられてきました。
最近では、野生の鹿や猪が、農作物や田畑を荒らしたり、
ヒノキやブナの樹皮の食害が大きな問題となっています。
この為に捕獲された鹿肉や猪肉が今、食肉として見直されています。

ジビエは臭いが気になるとよく言われますが、
捕獲から解体処理の方法で、全く臭いが気にならない、
新鮮で美味しいジビエを頂く事が出来ます。

今、大人気のスキレットで、お肉が沢山詰まったミートパイを紹介します。

それでは作り方です。

【食材】
鹿と猪の挽肉を使います。
(肉の種類や部位はお好みで合わせてOK)
猪の脂肪はとても体に良く、鹿は高タンパクで脂肪分は牛や豚の1/10です。

今日のレシピは、9インチスキレットで鹿と猪を合わせて500g用意します。
(最近人気の6  1/2インチスキレットでは今回の1/3量)
一緒に混ぜる野菜は、玉葱とマッシュルーム、香り付けのパセリ、赤いパプリカと
ピスタチオを彩りに加えます。後は冷凍のパイシートを2枚用意します。

【作り方】
初めに中身を作ります。
スキレットにバターを溶かしてみじん切りの玉葱を炒めます。
続いて、みじん切りの赤パプリカとスライスマッシュルームを加えて炒め、
冷ましておきます。

ボールに冷やしておいた挽肉を入れます。
ここに牛乳にひたしたパン粉と卵1個、
調味料はケチャップ、ウスターソース、塩胡椒、
香り付けにオールスパイスとブランデーを少し加えます。
肉から粘りが出てくるまで、よく練り合わせたら、
最後に冷ましておいた玉葱炒めを混ぜ合わせて中身の出来上がりです。

次に冷凍パイシートをスキレットの大きさに合わせて伸ばします。
バターを薄く塗ったスキレットに載せて、ピッタリ押し付けて密着させます。
その上に中身をこんもりと詰めます。
パイ生地の縁に卵黄を塗ってから、もう1枚のパイ生地をかぶせ、
スキレットに合わせて余分な生地を切り落とします。
しっかりとフチをつまんで、パイの表面全体に卵黄を塗ります。

真ん中に切れ目(空気穴)を入れたら、
同じスキレットを貝合わせにしてフタをします。
下火は弱火、フタの上には熾きにした炭を載せて焼きます。
炭の載せ方のポイントですが、初めはスキレットを温めるのに少し多めに載せます。
10分位したら、今度はコゲ付かない様に炭を減らしていきます。
肉の中心まで火が通って、パイ生地全体にこんがりと焼き色が付くまで焼き上げます。
9インチスキレットのサイズで40~50分位かかります。
(家では、スキレットパイを180℃のオーブンに入れて約1時間焼きます)

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焼きたての熱々のミートパイの底には、肉汁が溢れ出ています。
スキレットと同じ高さに焼けた、分厚いミートパイの切り口には、
赤いパプリカとピスタチオの緑が綺麗でボリュームたっぷりです。

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赤身の鹿と脂ののった猪とのバランスは絶妙で、
獣臭は全く無く、さっぱりとしてとても美味しいです。
お好みでケチャップやマスタード、ピクルスを添えて頂きます。

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是非作ってみて下さいね。



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