
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「塩漬け豚肉とレンズ豆の煮込み」です。
豚肉の様々な部位を塩漬けにした、伝統的な保存食。
フランスのシャルキュトリー(豚の加工品)の定番料理です。
(フランスには専門のシャルキュトリー職人もいます)
冷蔵庫の無い時代は、肉を保存する為に塩漬けにしましたが、
塩漬けでなければ出せない、肉の旨味を味わいたい料理です。
作り方はとてもシンプル。
煮込みの得意なダッチオーブンを使えば短時間で柔らかく上手に作れます。
豚肉に添えるレンズ豆の種類は、
緑色や黄金色のもの、皮を剥いてある赤色のレンズ豆などがあります。
水に戻す必要がなく、この豆は煮崩れしない便利な豆です。
カメラレンズや、めがねレンズの語源は、このレンズ豆からきています。
レンズがレンズ豆の形に似ていたことから名前がついたそうです。
それでは作り方です。
【食材】
豚肉は肩ロースやロース、骨付きロースなど、
胸肉を使う事もありますが部位はどこでも良いです。
ブロックで1kg分用意します。
他には、香り付けと一緒に煮込む香味野菜、
つけ合わせのレンズ豆やベーコン、鶏ガラスープを用意します。
【下拵え】
豚肉を塩漬けにするソミュール液を作ります。
水2L、塩400g、砂糖40g、後はスパイス類としてニンニクの薄切り、
タイム、ローズマリー、ローリエ、粒胡椒、
お好みでジェニパーベリー(ねずの実)を全部鍋に入れて火にかけます。
一度沸騰させてから完全に冷まします。
冷めたソミュール液に豚肉を入れて2日間塩漬けにします。
肉を漬けているうちに熟成されて旨味がでてきます。
【作り方】
漬けておいた豚肉を取り出して水でさっと洗います。
ダッチオーブンに豚肉を入れて鶏ガラスープをひたひたに注ぎます。
香味野菜(クローブを刺した玉葱、人参、セロリ、ローリエ)を入れて強火にかけます。
沸騰したらアクを取り除いてフタをし、
弱火で90分位ボイルして柔らかくなれば出来上がりです。
豚肉をボイルしている間に、つけ合わせのレンズ豆を煮込みます。
ダッチオーブンにオリーブ油を熱してベーコンをカリッとソテーします。
ここに人参と玉葱のスライスを入れて炒めます。
さらにレンズ豆、鶏ガラスープ、ローリエを加え、沸騰したら弱火にして、
レンズ豆が膨らんで柔らかくなるまで、20分位煮込みます。
汁気が殆ど残らない状態に仕上げます。
香り付けに、鵞鳥脂を少し加えるとコクが出て、さらに美味しくなります。
柔らかくホロホロに煮上がった豚肉を切り分けて、出来立てのレンズ豆を添えて頂きます。
軽い塩味で柔らかく、ハムの様な口当りとスパイスの良い香り。
マスタードでさっぱり頂くと、とても美味しいです。
残りはピクルスと一緒に、パンにはさんでサンドイッチにしても美味しいです。
是非作って、塩漬け肉の美味しさを味わって下さいね。
日本ダッチオーブンライフ振興会主催の『秋のダッチフェスティバル』が
いよいよ今日、日高市巾着田公園で開催されます。
【日時】 11月16日(日)10時開会
【参加費】大人3000円 中学生以下無料 日高市民は1000円
(料理を作ってシェアしてくれるチームの代表の人は2000円)
今回も協賛各社の豪華ダッチオーブンが当たる抽選会を行います。
・コールマンジャパンの大定番「10インチダッチオーブン」
・ユニフレームの「黒皮鉄板ダッチオーブン12インチスーパーディープ」
・ロッジ社製品の総発売元(株)エイアンドエフからは
女性に大人気のサービングポットと、新製品のミニ・サービングポット
・シェップスフルトの「バターナイフ」
などなど
今回のフェスティバルは、日高市教育委員会の新プロジェクト、
「かわせみの里第1回ひだかワンデーウォーキング」と同時開催となります。
ダッチオーブンフェスティバル会場の巾着田公園が、スタートとゴールになり、
当日は地元の郷土料理店が出店するなど、大勢の参加者が集まります。
日高市民でなくても自由に参加出来ますので、
是非ウォーキングイベントにも参加して下さい。
詳しくは日本DOライフ振興会のHPをご覧下さい。