
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「仔羊岩塩包み焼き」です。
日本では、鯛で有名な長崎・玄界灘の伝統的な郷土料理
「鯛の塩釜焼き」として有名です。
昔、冷蔵庫の無い時代に保存の為にこの様な調理方法が用いられました。
中国でも、”乞食鶏”という伝統的な料理があります。
丸鶏を蓮の葉で包んで、その上を粘度で固めて蒸し焼きにするという、
塩釜に似ている料理法です。
肉が塩で蒸し焼きにされると繊維質が開いて、
程よい塩味が素材に移ります。
塩の塊の迫力も豪快で、かつ繊細な調理法です。
食材に間接的に熱を加える方法なので、
直接熱を加えるローストより簡単に作れます。
それでは作り方です。
【食材】
ラム骨付きロース肉のブロックで(フレンチラムラック)、
骨が7~8本付きの600~700gの塊を一つ用意します。
塩釜用の粗塩は1.2~1.5kg、卵白1~2個分、
粗塩に混ぜる乾燥ローズマリーとタイム、
ラムの香り付けには生のローズマリーとタイム、
ニンニク2片、ラムを包むレタスを2~3枚用意します。
【下拵え】
ラム肉に軽く塩胡椒して、ローズマリーとタイムを2~3本のせて
数時間前にマリネしておきます。
【作り方】
初めに塩釜用の生地を作ります。
ボールに卵白を入れて固く泡立てておきます。
ここに、粗塩、乾燥ローズマリーとタイムを加えてよく混ぜ合わせます。
生地の硬さは、にぎっても崩れない位の固さにします。
ダッチオーブンを熱して、
香り付けのニンニクとラムを脂身の方から入れてソテーします。
ラムの表面全体に、しっかりと焼き色をつけたら一度取り出します。
オーブンペーパーの上に、塩生地でラムを載せる土台を作ります。
焼き色をつけたラムに、直接塩が付かない様にレタスで包み、
(ローズマリーとタイムも間に挟みます)土台に載せます。
さらに、残りの塩生地でラムを包んで(骨の部分は包まない)
ダッチオーブンに入れます。
家のキッチンでは、230℃のオーブンに入れて30~40分蒸し焼きにします。
アウトドアでの作り方は、フタをして下火は弱火~中弱火、
フタの上には、熾きにした炭を載せて天火をして30分位で蒸し焼きにします。
30分位蒸し焼きにしたら下火と天火を外します。
フタを外してそのまま15分位休ませてから、
塩釜を割ってラム肉を取り出します。
熱々で、香りの良いラム肉は
骨ごとに切り分けて、レモンやマスタードを添えて頂きます。
しっとりとして、とても柔らかく、濃厚な仕上がりで、
ローストした時の食感とはまた違った美味しさです。
日本ダッチオーブンライフ振興会主催の『秋のダッチフェスティバル』が
来月、日高市巾着田公園で開催されます。
【日時】 11月16日(日)10時開会
【参加費】大人3000円 中学生以下無料 日高市民は1000円
(料理を作ってシェアしてくれるチームの代表の人は2000円)
今回も協賛各社の豪華ダッチオーブンが当たる抽選会を行います。
今回のフェスティバルは、日高市教育委員会の新プロジェクト、
「かわせみの里第1回ひだかワンデーウォーキング」と同時開催となります。
ダッチオーブンフェスティバル会場の巾着田公園が、スタートとゴールになり、
当日は地元の郷土料理店が出店するなど、大勢の参加者が集まります。
日高市民でなくても自由に参加出来ますので、
是非ウォーキングイベントにも参加して下さい。
詳しくは日本DOライフ振興会のHPをご覧下さい。