
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「スパイシーゲームヘン(シュラスコ)」です。
シュラスコはブラジルや南米の代表的な肉料理です。
1990年代のバブルの頃に一時大ブームになったシュラスコが、
最近また復活する店も出てきました。
シュラスコはグリル料理です。
グリル料理の代表的なものはビーフステーキで、
他にもマリネした肉の角切りを、金串に刺して焼くケバブや、
豚肉や鶏肉や海老、パイナップルやバナナまでグリルしたものがあります。
シュラスコが食べられるレストランでは、
ギャルソンと呼ばれる男性のウェイターが焼いた肉を金串に刺して、
客席に運んで目の前で切り分けてサーブしてくれます。
そして、”もういりません”と意思表示しないかぎり、
限りなく様々な肉をギャルソンが持ってくるのが特徴です。
それでは作り方です。
【食材】
ゲームヘン(生後1ヶ月のメスの軍鶏)を2羽用意します。(約500g)
狩猟の獲物のような味わいのあることから
英語で狩猟肉を意味する「ゲーム」にちなんで名付けられました。
ひな鶏ですが肉付きが良く、地鶏らしい味わいで柔かくて美味しいです。
牛肉はロースやももなど、500gの塊で用意します。
他にはシュラスコソースの材料とつけ合わせの野菜を用意します。
【下拵え】
ゲームヘンは解凍して、中央からハサミで2等分に切り分けます。
(皮が薄く骨も細いので簡単に切り分けられます)
シュラスコソースの材料は、ニンニクのすりおろし、
塩、一味唐辛子、パプリカパウダー、
チリペッパー、オリーブ油を全部混ぜ合わせます。
(スパイシーなので辛さはお好みで調整します)
【作り方】
ゲームヘンと牛肉にシュラスコソースをまんべんなく塗り付けて、
一晩冷蔵庫で漬け込みます。
こうすると肉が締まって美味しくなります。
そして調理する1時間前に冷蔵庫から出して常温にしておくのがポイントです。
次に熱くプレヒートしたダッチオーブンに、オリーブ油をひきます。
初めにゲームヘンを皮の方から入れて焼きます。
表面をこんがりときつね色に焼いたらひっくり返してフタをします。
弱火にしてコゲ付かない様に注意しながら15~20分位、
ゲームヘンに火が通るまでこんがりと焼き上げます。
牛肉の方も、熱くしたダッチオーブンにオリーブ油をひいて、ソテーします。
肉の表面全体にしっかりと焼き色をつけてカリッとさせ、
5分くらいかけて焼き上げます。
焼いた牛肉は、アルミホイルに包んで暫く休ませ、
肉汁を落ち着かせてから切り分けます。
つけ合わせのサラダは、トマト、キュウリ、玉葱、
パプリカのスライスやパセリのみじん切りなどを、
ドレッシングと合わせておき、暫く味をなじませてからすすめます。
出来上がったゲームヘンと牛肉は、
カービングフォークに刺してテーブルまで持って行って切り分けます。
シュラスコソースの良い香りと、ピリッとスパイシーで柔らかく、
ジューシーな食感がとても美味しいです。
肉を切り分ける時は、誰かが蝶ネクタイをして、
ギャルソンをきどってみてはいかがでしょうか。
キャンプやアウトドアに最もふさわしく、盛り上がること請け合いです。