The Burn - Fm yokohama 84.7

ダッチオーブンレシピ「パエリア」

ディレクターの辰巳です。

日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。

今月のレシピは「パエリア」です。

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スペイン、バレンシア地方の米料理。
お米の産地バレンシアでは、
家庭の数だけパエリアの種類があるといわれる程です。
昔、漁師がハンティングした獲物をお米と一緒に煮込んだのが
パエリアの起源だと言われています。

パエリアに使う肉は、牛、豚に限らず、鶏、羊、ヤギ、うさぎや、
うずら、雉など色々な種類の鳥類も使います。
今回のレシピは、魚介と肉の両方を使うので、
ミックスパエリアとなります。

他にも、イカの墨や、鰯を入れたり、
チョリソーやモルシーリャと呼ばれるソーセージを炊き込んだり、
野菜だけを炊き込んだりと、
数えきれない程の種類のパエリアがあります。

(※千賀子先生のダッチオーブンDVDの中でも、
  お米の代わりにパスタを使って手軽に出来る
  パエリアパスタを紹介しているのでぜひチェックしてみてください)

本場スペインでは、パエジェーラと呼ばれる専用のパエリア鍋で調理します。
ダッチオーブンを使えば、パエリアの調理のポイントでもある、
お米を炊く時の水分調節が、上手にできます。

汁気が残ってしまって、お米が柔らかくなりすぎたり、
反対に水分が足りなくてお米の芯が残ってしまう事がありません。
ダッチオーブンの鍋底には、パリパリの美味しいオコゲも上手に出来ます。

それでは作り方です。

【食材】
10インチスキレットの分量です。
お米は2合、鶏もも肉1枚、
魚介類は有頭エビ、あさり、ムール貝を人数分とイカを1杯用意します。
野菜は玉葱、ニンニク、パプリカ、
調味料は白ワイン、スープストック、トマトペースト、サフランを使います。

時間があれば、魚のアラや香味野菜を煮込んで
スープストックを作ればさらに美味しく出来ます。

【下拵え】
イカは皮を剥いて輪切りにします。
有頭エビはヒゲと背わたを取り除きます。

塩水につけて砂をよく吐かせたあさりと、
海藻や汚れを取り除いたムール貝は、
ダッチオーブンに入れて白ワインでさっと蒸し煮にします。
(ダッチオーブンのフタの圧力機能ですぐに貝の口が開きます)
貝から出た出汁は漉して、スープストックと合わせます。
さらにサフランを入れて色出しします。

【作り方】
熱くしたスキレットにオリーブ油を入れて、
有頭エビとイカをサッと炒めて、色が変わったら一度取り出します。
次にみじん切りの玉葱とニンニクを入れて炒め、
さらに一口大に切った鶏もも肉を入れて炒めます。
ここにお米2合(洗わない)を加え、お米全体に油が回ったら、
サフランで色付けしたスープストックを加えて、
トマトペーストと塩胡椒で味を整えます。

火加減は中火で、グツグツと煮ているお米が汁から顔を出し始めたら、
スライスしたパプリカと海老、イカをのせてフタをして20分位で炊き上げます。
水分が殆ど無くなったら、最後にあさりとムール貝をのせて、
火を止めて蒸らして出来上がりです。

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頂く時にレモンとパセリのみじん切りを添えると、
彩りもあざやかなスペイン風で、おもてなしにピッタリ。
魚介の旨味を一杯吸い込んだ香り高いサフランのお米と、
パリパリのオコゲが香ばしくてとても美味しいです。

今年のキャンプは、テーブルクロスに冷えたワインを用意して
お洒落な食卓を楽しんで下さいね。

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