
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「鹿と猪のロールキャベツ」です。
仏ブルターニュ地方の郷土料理、シューファルシ(キャベツのファルシ)は、
レギュームファルシと呼ばれる野菜の詰め物料理です。
野菜の肉詰め料理は挽肉を使いますが、
出来ないものは無いと言える程数多くあります。
例えば、カブ、大根、玉葱、トマト、ジャガイモ、ズッキーニ、ピーマン、かぼちゃ等
野菜を詰め物の器に作れば、何でも出来ますし、
詰め物も肉だけに限らず、お米や刻み野菜、チーズやハムを入れたり等、
バリエーションに富んでいます。
フランスのスーパーマーケットや精肉店では、
肉にハーブや調味料を加えて風味付けした、
調理済みのファルシ用挽肉も売られています。
それでは作り方です。
【食材】
フランスでは、ちりめんキャベツ(サボイキャベツ)を使います。
肉厚で葉がちりめん状になっていて、
葉のひだにスープがよくしみ込んで煮込みに向いているキャベツです。
最近は日本でも手に入ります。
今回は、今が旬の「春球」と呼ばれる、
柔らかくてみずみずしい春キャベツを一玉使います、
挽肉は、私の料理教室アルカディアのメンバーで、
京都丹波の工房で作っている、くせのない美味しい鹿と猪の挽肉を使います。
合わせて500g分用意します。
後は、玉葱、パセリ、卵、パン粉、ブイヨン、バター、
ワイン、ローリエ、トマトペーストや塩胡椒を用意します。
【下拵え】
スキレットにバターを溶かして玉葱をよく炒めて冷ましておきます。
時間があれば、予め牛スネ肉や香味野菜で取ったビーフストックを使うと
さらに美味しく出来ます。
【作り方】
キャベツの芯に丸くナイフを入れて、芯をえぐり取ります。
キャベツを丸ごと、沸騰した湯の中に入れて、外側から葉を1枚ずつはがして、
固い芯はナイフで少しこそげ取ります。
ボールに挽き肉と塩、胡椒、卵、牛乳にひたしたパン粉を入れてよくこねます。
粘りが出てきたら、炒めた玉葱とパセリのみじん切りを入れて更によく混ぜます。
茹でたキャベツを広げて、ミンチをボール状にまとめて手前に置きます。
キャベツの芯の方から巻いて、片側を折って最後まで巻き込みます。
巻き込まなかった方の端を中に押し込みます。
(こうすると、転がしてもほどけないし、楊子で止めなくても大丈夫です)
ロールキャベツを隙間がない様にダッチオーブンに並べて、
白ワイン、ビーフストック、ローリエ、(お好みで)トマトペーストを入れてフタをします。
手軽にブイヨンキューブを溶かして作る時には、
野菜の切れ端やベーコン、豚の脂身などを一緒に入れて煮込むと、
旨味が出て美味しくなります。
沸騰して、蒸気が出たら弱火にして40分~50分位煮込みます。
(キャベツがくたくたに柔らかくなるまで)
最後に塩胡椒などで味を整えて出来上がりです。
ダッチオーブンで煮込んだロールキャベツはご馳走です。
とろける程柔らかくて甘い、キャベツとミンチの旨味が、
全部ビーフストックにとけ込んで最高に美味しいです。
日本ダッチオーブンライフ振興会主催の『春のダッチオーブン祭り』が
いよいよ今月、日高市巾着田で開催されます。
[日時]4月27日(日)10時開会
[参加費]大人3000円、中学生以下無料
(料理を作ってシェアして下さる本人は2000円)
今回も協賛各社提供による豪華なダッチオーブンが当たる抽選会を行います。
(1)コールマンジャパンからは「ダッチオーブン・スタート・パッケージ」
10インチダッチオーブンとキャリングケース、リッドリフターにスタンド、
さらに焚き火台とそのケースまで揃っています。
(2)ロッジ社の「10インチキッチン」
鋳鉄製ダッチオーブンの大定番!
(3)ユニフレームの「黒皮鉄板10インチスーパーディープ」
ダッチオーブン好きなら、ひとつは欲しい!
(4)シェップスフルトの「キャセロール」
最後は知る人ぞ知るスウェーデンの名門鋳鉄製品メーカー。
北欧デザインが素敵な女性が憧れる一生モノです。
以上4点の最高のダッチオーブンを手に入れるチャンスですよ!
さらに、今回初めての企画としてプチ料理コンテストを行います。
賞に選ばれた方には、プレミアム食材をプレゼント!
詳しくは日本ダッチオーブンライフ振興会のホームページをご覧下さい。