
ディレクターの辰巳です。
山岳系ミュージシャンのOJIと
シンガーソングハイカーの加賀谷はつみちゃんを中心に結成された
我らザバーン登山部。
第3回の部活動が先週月曜日に行われました。
訪れたのは、茨城県つくば市にある「筑波山」。
メンバーは、井手さん、ディレクター辰巳、
元ディレクターの赤ワインというザバーンチームに加えて
シンガーソングハイカーの加賀谷はつみちゃん、
そして初参戦となるイラストレーター&キャンプコーディネイター
こいしゆうかさんの5人です。
今回はOJI部長が不参加ということで、
はつみちゃんが部長代理をつとめてくれました。
2月に「大菩薩嶺」3月に「雲取山」を登頂したザバーン登山部。
2度の雪山というハードな登山を経験したので
たまにはラクな登山もいいでしょうということで、
今回は日本百名山の中でも最も標高の低い、
標高877mの「筑波山」をチョイス。
ケーブルカーやロープウェイもあるので、
前回のOJI部長のように万が一途中でケガしても安心です(笑)
また、都心からのアクセスもいいこともあり、
初の日帰り登山を決行しました。
最寄り駅の「つくば駅」までは
秋葉原からつくばエクスプレス快速で45分。
そこからおよそ30分バスに乗って
「筑波神社入口」までいきます。
大きな鳥居とカエルの像が印象的な筑波神社の入り口。
普段はここまで来るのに大渋滞になるそうですが、
この日は平日でしかも小雨というコンディションだったので
かなりスムーズに来ることができました。
筑波山には、女体山と男体山の2つの山があるんですが、
今回僕達が選んだのは、
筑波山神社から女体山頂を目指す「白雲橋コース」
筑波山の豊かな自然や、巨岩、奇岩など、
筑波山の魅力を一気に満喫できるコースです。
一方の、筑波山神社から男体山頂を目指す「御幸ヶ原コース」は
ほぼケーブルカー沿いに登り、
上りと下りの2台のケーブルカーがすれ違う様子や
男女川最上流の地点など貴重なシーンに遭遇することができますが、
標高差があって比較的険しいコースなので、
本格的な登山トレーニングしたい人向けなんだそうです。
あいにくの天気だったものの、
霧の中で木々が生い茂るこの雰囲気が
神々しくてとてもいい感じでした。
実際、筑波山は神々しい山なんだそうで。
ある民話によると、昔エラい神様が旅をしている途中、
富士山に立ち寄って、一夜の宿を願ったところ、
冷たくあしらわれ、怒った神様は富士山を
年中雪と氷で覆われた誰も寄り付かない山にしてしまったそうです。
一方、神様から同じく一夜の宿を頼まれた筑波山は、神様を快く歓迎。
すると神様は、たいそう喜んで、
筑波山をいつも草木が茂り花が咲き、多くの人が歌を歌い、
舞を舞い、酒を飲んで楽しむことができる山にしたそうです。
スダジイやスギ、モミ、アカガシなど
いたるところに巨木があって、いちいち驚いてしまいます。
ひたすら大樹に寄り添う2人(笑)
スタートから約1時間、弁慶茶屋跡に到着しました。
ほぼコースタイム通りです。
きっとここから素敵な景色が見えるんでしょうが、
この日は真っ白で何も見えず。
小休憩をとった後、すぐに次を目指しました。
ここまで数々の大木で楽しませてもらったんですが、
ここからは数々の「岩」が僕らを楽しませてくれました。
まずは、「弁慶七戻り」
頭上の岩が落ちそうで、
あの武蔵坊弁慶が七回も戻ったと言われている石。
聖と俗を分ける門だともいわれています。
これは筑波山禅定(修験の行)の行場の一つで、
岩をくぐり抜けることで生まれた姿に立ち返るといわれています。
雨の影響で足場のコンディションはよくありませんが、
雪山と比べたらかなりスムーズに登れています。
コースタイムも順調。
奇岩・怪岩はまだまだ続きます。
こちらは「国割り石」。
太古の昔、集まった神々がこの石の上に線を引き、
それぞれの行くべき地方を割りふったといわれています。
「出船入船(でふねいりふね)」
石の姿がまるで出てゆく船と入ってくる船が並んでいるように見えることから、
船玉神を祀っています。
「北斗岩(ほくといわ)」
天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しているといわれ、
空に向かってそびえ立っています。
女体山頂近くで、ようやく下山する方々に会えました。
滑りやすい岩場の急坂なので、
みなさんかなり慎重に降りてきていました。
そして、スタートから約1時間45分、
標高877mの女体山に到着!
空が真っ白で何も見えませんでしたが、
本来は展望の良好な場所らしいです。
こうして2つの山頂の1つ、女体山を登頂した僕達は、
続いて、お隣の「男体山」を目指すことにしました。
(パート2へ続く)