
やまーん!ディレクターの辰巳です。
前回のブログでは、
初日の出発の様子をお届けしました。
今回はその続き、山小屋泊までをお届けします!
メンバーは、左から赤ワイン氏、Foxfire斉藤さん、
加賀谷はつみちゃん、OJI部長、井手さん、
そしてディレクター辰巳(撮影者)という6人です。
「登山は自分のタイミングで休憩できるからいい」
と、井手さん。
OJI部長も言っていましたが、
「休憩するために山登りをしている」といっても過言ではないほど
途中の休憩が楽しいんです。
さらに、楽しいメンバーと一緒なら、その楽しさは倍増します。
30分ほど登って行くと、足元はすっかり一面の雪。
アイゼンは欠かせません。
途中、道が2つに分かれていたんですが、
片方(左)にはこんな看板が立っていました。
「この先 崩落箇所があります。
安全の為 迂回をお願いしています。」
雪山は決して安全な場所ではありません。
油断をすると遭難したり、
最悪の場合、命を落としてしまうことも。
背筋がピシっとなります。
さて、このあたりから、
井手さんの様子に変化が表れてきました。
「いや〜重い!」
かなりきつそうな表情です。
そう、背負っているザックの重量が
ここに来て文字通り「重荷」になってきたようです。
重さの違いって、歩きにかなり影響するんですね!
なぜ登山グッズがいちいち「軽量化」を図っているのか
その理由がよくわかりました。
しかも、雲取山登山(鴨沢ルート)は、
ゆるい登りがだらだらと続くのが特徴。
スタミナも足の力もじわじわと奪われていきます。
さらに、予定していた時間よりもどんどん遅れていく…。
「七ッ石小屋」に着いた時には、午後2時を回っていました。
七ッ石小屋からのナイスビュー!
ここに来て景色が良くなり、
登山部たちのテンションもあがります!
束の間の休息で体力をチャージした後、
再び歩き始めます。
かなり急な坂を登り切ると、
ようやくだらだら坂が終了しました。
OJI部長先導のもと、もくもくと歩き続けるザバーン登山部一行。
標高は1757m。
目的地ではないんですが、
山頂につくと、妙にほっとしてしまいます。
斉藤さんの見つめる先には、
雲取山の頂上も見え始めました。
今日の目的地「奥多摩小屋」まであと少しです。
日が沈む前に到着しないとテントの設営が大変なので、
ここからは慌てず焦らずラストスパート!
重い荷物を背負って登り切った井手さんは
思わずこのガッツポーズです!
この小屋(標高1750m)から雲取山山頂までは、
コースタイムで1時間。
今夜はここに泊り、
明日は早朝に小屋を出発して
雲取山の山頂で日の出を見ようという話になりました。
早速OJI部長と井手さんは
小屋の近くにあるテント場にテントを設営。
見晴らしがよく、目の前に富士山も見えて、
実にテントのハリガイがあります。
でも夜は寒そう…
僕らは山小屋でぬくぬくしようっと♪
そう思って残りの4名は山小屋に入ったわけですが、
こちらはこちらでこんな状況になりました。
えっ?ここは外??ってくらい寒い!
なんと、先日の記録的な大雪の影響で、
*薪が雪に埋もれてしまって薪ストーブが使えない
*石油ストーブ用の燃料も残り少ない
その結果、小屋の中の温度はマイナス5℃!!
ダウンジャケットの上からさらにダウンを来て、
下もダウンパンツを履いて、
足元にはカイロを貼りつつダウンソックスも着用しました。
室内で唯一身体を暖められるのは、豆炭のコタツだけ。
みんな毛布にくるまりながら
コタツから出られなくなってしまいました(笑)
そうこうしているうちにお腹も空いてきたので、
みんなで夕食ターイム!
前回はOJI部長が「マウンテンすき焼き」を振る舞ってくれましたが、
今回は各自で用意することにしました。
ところが、ここでさらなる大雪の影響が!
なんと山小屋の水場が使えなくなってしまったんです。
こうなると、雪をバーナーで溶かして
水を手に入れるしかありません。
実にワイルドでサバイバルなディナータイムの始まりです(笑)
はつみちゃんの山ご飯は、定番のカップヌードル。
シンプル・イズ・ベスト!
井手さんも、詰め替え用のカップヌードルをコッヘルで調理。
そしてその後ろに映っているのが
料理大好き:赤ワイン氏の山ご飯なんですが、
さんまの蒲焼の缶詰を入れた炊き込み風ご飯と
レトルトのおでんというなんとも豪華な2点セット。
あつあつおでんに満面の笑み。
魚を釣り上げた時よりいい顔をしています(笑)
ちなみに、おでんのパックの重さは545gでした。
「重い食料ほどうまい」byOJI部長
山経験豊富な残りの2人はどちらも「パスタ」でした。
斉藤さんは早ゆでのマカロニタイプのものを用意。
バジルと明太子の2種類のソースで、
バリエーションを楽しむ作戦です。
一方、OJI部長はスパゲッティをゆでて、
たっぷりチーズを絡めていただきます。
この後、各自ビールや焼酎、日本酒、ワインなど
お酒をワイワイ楽しみながら、
明日に備えて夜8時頃、就寝となりました。
(続く)