The Burn - Fm yokohama 84.7

ダッチオーブンレシピ「ローストポーク」

ディレクターの辰巳です。

日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。

今月のレシピは「ローストポーク」です。

131221_chikako1
Xmasやお正月などの、おもてなし料理にお薦めのロースト料理。
肉料理の醍醐味を味わって欲しいので、ダイナミックに塊の肉を使いましょう。

今回のローストポークは、豚そのものの旨味をストレートに引き出す、
ダッチオーブンならではのシンプルな調理法です。

それでは作り方です。

【食材】
10インチダッチオーブンを使用。
豚ロース肉の塊を1~1.5kg用意します。
最近は、色々な銘柄の豚肉が開発されています。
良い豚肉を選ぶポイントは、鮮度の良さ。
新鮮な肉は、わずかに灰色がかったピンク色でつやがあります。
指で押してみて跳ね返すような弾力があり、
脂肪は真っ白なほど品質がよくて新鮮です。

ローストポークの付け合わせとして、
鶏のレバーペーストとプルーンを用意します。
(他にも伝統的な付け合わせとして、
 りんごや栗、クランベリーソースなどがあります)

グレービーソースの材料として、フォンドボー、バター、薄力粉、
豚肉マリネ用として、塩、胡椒、タイム、ニンニク、オリーブ油を用意します。

【下拵え】
前の晩に豚肉をマリネします。
オリーブオイルに塩胡椒、タイム、つぶしたニンニクを混ぜ合わせて、
豚肉全体にまぶして一晩置きます。肉の香りが良く、柔らかくなります。

【作り方】
豚肉は、ローストする前に必ず冷蔵庫から出して室温に戻しておきます。
冷蔵庫から出してすぐの冷たい肉は、
ローストの時間が変わってしまいますので注意しましょう。

始めに、煙が立つ位に熱くしたダッチオーブンに、
豚肉の脂身の方から入れて、
豚肉のまわり全体をしっかりと焼いて固めます。
肉のまわりがしっかりと焼けたら、一度豚肉を取り出します。

ダッチオーブンの底には、コゲ付き防止のスノコをひきます。
豚肉の脂身を上にして、スノコの上に戻して置きます。
フタをして下火は弱火にします。
フタの上には熾きにした炭を載せて天火をします。

炭の載せ方のポイントです。
始めはダッチオーブン全体を温めるのに、多めに載せます。
10分くらいしてダッチオーブン全体が温まったら、
今度は豚肉がコゲ付かない様に徐々に炭を減らしていきます。

1kgの肉で30分位で焼き上げます。
豚肉をカービングフォークで刺してみて、
透明な肉汁が出てきたら焼き上がりです。

焼き上がった肉を取り出して、
アルミホイルに包んでそのまま肉を休ませます。
焼き上がった肉は、すぐに切り分けてしまうと、
美味しい肉汁が全部流れ出てしまいます。
15~20分位は、肉を休ませましょう。
豚肉を休ませている間に、肉の中まで熱が均等に伝わって、
肉汁が落ち着いて旨味が増します。

豚肉に添えるグレービーソースの作り方です。
バターと小麦粉を炒めた中にフォンドボーで煮たプルーンの煮汁を足して、
1/2量まで煮詰めます。

休ませた豚肉を切り分けた時に、肉の中心に丁度火が入った状態がベストです。
しっとりと柔らかな状態のローストポークは、豚肉を焼いている間に、
落ちた脂の煙で、いぶされた香りが、なんともいえぬ滋味深い味わいです。

一緒に添えたプルーンの甘味とレバーペーストの濃厚な味わいを、
グレービーソースが一つにまとめて、とても美味しいです。

131221_chikako2

是非おもてなしに作って下さいね。

top