
ディレクターの辰巳です。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月のレシピは「魚介のリゾット」です。
魚介のリゾットは、
イタリア料理で前菜の次に運ばれてくるプリモピアット(第一の料理)。
『お米を煮る』調理法で、日本の雑炊とよく似ています。
雑炊は、お米に水分を含ませてふっくらさせるのに対し、
リゾットは、お米を洗わずに炒めて煮るので、
芯のあるアルデンテの状態に仕上げるのがベストで美味しいです。
(”デンテ”はイタリア語で歯のことで、歯ごたえのある状態をさします)
今回は、いつでも手に入り易い魚介を使ったリゾットを作ります。
他にも、香り高いポルチーニ茸のリゾットや、
サフランで色付けしたリゾットミラネーゼ、イカ墨を使ったリゾットなど、
基本をマスターすれば、様々なバリエーションを広げることが出来ます。
それでは作り方です。
【食材】
お米は2合で、6~7人分。
魚介はあさり25粒位と、帆立貝柱5~6個、
カニの肉(缶詰でも)とむき海老を用意します。
野菜は玉葱半分とマッシュルーム1パック、
後は香り付けの白ワイン少しとバターとパルメザンチーズを使います。
【下拵え】
あさりと1カップの水を鍋に入れて沸騰させます。
あさりの口が開いたら身を外して取り置きます。
あさりの煮汁は一度漉してから、お湯を加えて1リットルにします。
【作り方】
プレヒートしたダッチオーブンにバターを溶かして、
薄くスライスした玉葱を炒めます。
玉葱が少し色づいてしんなりしてきたら、
スライスマッシュルームを入れてさっと炒めます。
次にお米は洗わずに加えて、3~4分炒めて、白ワインを振って香りを付けます。
さらに、一口大に切った帆立貝柱とむき海老を入れて軽く炒めてから、
ここに熱くしたアサリ汁400ccを注ぎます
(一番始めはヒタヒタまで入れます)
火加減はお米がグツグツとしている強火の状態で、
常に手を休ませる事なく木べらでかき混ぜながら煮て行きます。
一番始めにアサリ汁を加えてから18分間を目安にアルデンテに仕上げます。
海老は火が通ったら固くならない様に、途中で取り出しておきます。
残りのアサリ汁はお米の汁気を見ながら、
水分が無くなったら又、次の水分を加える、という様に、
2回目からは少しずつアサリ汁を加えて、お米に火を通して行きます。
最後のアサリ汁を加える時にむき海老を戻して、カニの肉を加えます。
少し汁気が残る程度に煮詰めて火を止めます。
仕上げのバターと塩胡椒で味を整えたら、出来上がりです。
お好みでパセリとパルメザンチーズをたっぷりと振って頂きます。
魚介の旨味をたっぷり吸いこんだコクのあるリゾットは、
帆立やカニの旨味とあさりや海老がプリッとしていて、濃厚でとても美味しいです。