
スタッフの赤ワインです。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長、
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピです。
今月のレシピは、「コーンドビーフ」です。
コーンドビーフとは、牛肉の塩漬けのこと。
塩漬け牛肉は、
まだ冷蔵庫が家庭になかった時代に、
肉を保存する為に考え出した調理方法。
生活の知恵から生まれたこの牛肉の塩漬けは、
粗塩をまぶしたり、香辛料などで、香りづけをした塩水に漬け込む方法で、
風味も良く、作り方も簡単です。
ダッチオーブンでゆっくりと煮込めば、
肉に含まれているゼラチン質が次第に柔らかくなって、
煮くずれせずにしっとりと仕上がるそうですよ。
それでは、作り方です。
【食材】
ブリスケット(肩バラ)、なければ、牛もも肉を
300~350gの塊で3~4個用意します。
塩漬けする為のソミュール液の材料は…
水1.5リットル、塩150g(10%の塩分)、
砂糖50g、ニンニク4~5個、黒胡椒、ローリエ、
クローブ、ジェニパーベリー、ナツメグ、コリアンダーシードなど。
【下拵え】
牛肉を塩漬けにするソミュール液の材料を全て鍋に入れて火にかけます。
一度沸騰させてから冷します。
ソミュール液が完全に冷めてから牛肉を入れます。
保存容器に移して冷蔵庫で2週間、漬け込みます。
2週間塩漬けにした肉は熟成されて独特の旨味が出てきます。
【作り方】
ダッチオーブンにお湯を沸かして塩漬けした牛肉を入れます。
あとは、香味野菜として、
玉葱(クローブを2、3本刺します)、人参、セロリ、ニンニク、
ローリエ、タイムを加えて沸騰させます。
アクが出たら取り除いて、フタをして約3時間ボイルします。
(茹で汁にシードルを少し加えると牛肉特有の味が良くなって、
固い肉でも柔らかくなります)
途中で水分が少なくなったら水を足してヒタヒタにします。
肉が茹で上がる40分位前から、
付け合わせの人参、じゃがいも、かぶなどを順に加えて仕上げます。
牛肉を入れてから3時間経ったら、
肉をカービングフォークで刺して、
スーッと刺されば茹で上がりです。
牛肉は少し冷してから切り分けます。
ほぐれる程柔らかくなったコーンドビーフは、
スパイスと熟成された肉のとても良い香りです。
ほくほくのじゃがいもや人参と一緒に、
マスタードやクリームソースをつけて頂きます。
コーンドビーフは冷蔵庫で保存できます。
チーズやザワークラウトと一緒に、
コーンドビーフをライ麦パンにはさんでサンドイッチにしたり、
オードブルにと、色々と応用できます。