
スタッフの赤ワインです。
ザバーンでは、日本の伝統工芸に迫る企画「和竿への道」を放送中!
この企画「和竿への道」では、
井手大介&赤ワインが、
横浜、南区六ッ川にお店を構える和竿職人「汐よし」さんに弟子入りして、
和竿作りを体験。
2カ月かけて1本のカワハギ竿を作っていく中で、
その魅力、奥深い世界、和竿と通して見えてくる釣りの世界に迫ります。
先週の作業では…
穂先のグラスファイバーと竹の竿の連結部分と、
竹の竿と手元の竹の連結部分の2カ所に、
補強のために絹糸を巻いて、その上から漆を合計7、8回塗りました。
そして、今回も、竿を家に持ち帰って、
今度は「竹全体」に漆をうすーく塗って補強していきます。
透明な飴色の「透き漆」という漆をハケで塗って、布で拭きとる…
「拭き漆」という作業を8回~10回繰り返して、
薄い塗りを何度も重ねていくんです。
汐よし師匠は、そんなに難しい作業じゃないと言っていましたが、
家に竿を持ち帰ってやってると、これが結構難しい…。
もたもたしていると、拭き取る前に漆が乾いてきてしまって、
上手く拭き取れない!
しかも、竹は形が均一ではないので、
節の部分などはしっかり拭き取らないと、
漆が残ってしまって、そこだけムラになってしまうんです。
8回繰り返すうちにだんだんとコツは分かってきたんですが、
それでも最初の1回でミスして、出来てしまったムラは、
後からでは取り返すことはできないんですね…。
こちらは拭き漆をするまえの状態。
井手くんの手元の竹の色を見てください。
これに拭き漆8回で…
こうなりました。
上が井手君の竿、下が赤ワインの竿です。
同じように8回塗っても、色もツヤもそれぞれ違ってきます。
これで登山で言うなら8合目までは登ったとのこと。
さぁ、完成まであと少しです!