The Burn - Fm yokohama 84.7

富士登山特集!高山病対策

押忍!失礼します!

ADのO2(オーツー)です!

7/6(土)の特集コーナーGood To Go!では、
この夏、安全に富士登山を楽しむための高山病対策を特集しました。

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登頂率7割といわれる富士山ですが、
その途中の8合目の救護所を訪れる方のほとんどの理由が
「高山病」だそうです。

つまり多くの富士登山者が悩まされているのがこの高山病。

実は、ザバーンチームも一昨年の富士登山で、
全員が高山病になりました。

「高山病=頭痛、吐き気」というイメージが強いかもしれませんが、
それだけではありません。

そもそも高山病というのは、
酸素が薄い高山で体内の酸素が不足したことにより出る症状で、
高山病の初期症状は、
通称「山酔い」といわれるように
お酒を飲んで気持ちがいいボーっとした状態だったりするんです。

また、人によっては、
「寝不足かな」と感じるようなダルさを感じたり、
爪の色が悪くなったり、顔色が悪くなったりと
初期症状は、人それぞれ。

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初期症状に気付かずに放っておくと、
やがて頭痛や吐き気に襲われ、
さらに症状が進むと、脳や肺に水がたまり、命の危険もあるとか。

一昨年、ザバーンチームで富士登山に行った時も、
登りながら「これ高山病かな?疲れてるだけかな?」
なんて言っていましたが、既に高山病の初期症状だったんですね。

そして、宿泊する山小屋に着いて、一安心したのも束の間、
睡眠中に、頭痛や吐き気など症状に悩まされました。

実は、山小屋での睡眠中に高山病の症状が悪化する人が多いそうで、
これは、寝ている時に呼吸が浅くなって酸素が不足したり、
また、山小屋に人が多くて、酸素濃度が低くなっていることが原因なんだとか。

ちなみに、高山病には年齢や体力は関係ありません。

むしろ体を鍛えている人の方が、
筋肉が使う酸素の量が多く、体内で酸素が不足するので、
高山病になりやすいとも言われているそうです。

では、高山病にならないためにはどうすれば良いかというと…

☆高山病の初期症状にしっかり気づいて、悪化する前に対策をとる
☆ゆっくり歩く
☆体力を落とさないためにも、行動食などこまめなエネルギー補給
☆登山中は湿度も低く呼吸の回数が増えるのでこまめな水分補給
☆自分にあった呼吸法や歩き方を身につけること

特に重要なのが「呼吸法」。

標高が高い富士山では、酸素が少ないので、
血中の酸素濃度が下がります。

これが、高山病の原因。

さらに、運動で体が酸素を使うと、もっと血中酸素濃度は下がります。

では、酸素缶を吸えばいいのではないか?

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確かに、酸素缶を吸えば、その間は血中酸素濃度は上がりますが、
それは、缶の酸素を吸っている2分間くらいの時間だけのこと。

またすぐに血中酸素濃度は下がってしまいます。

ところが、運動中でもあっても、しっかりとした呼吸法を身につければ、
体内の酸素濃度をあげることができるんです。

では、いったいどういった呼吸法がいいのか?

これを、実際に富士山の環境を再現した中で、
試しながら体験することができるのが、
今回紹介した「株式会社ミウラ・ドルフィンズ」の低酸素室です。

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ここは、先日、80歳で3度目のエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんが
トレーニングのために作ったという施設で、
低酸素室では、
酸素の濃度を調節することで、
標高6000m相当の酸素環境までシミュレートすることが出来るんです。

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つまり、この低酸素室で高山病の初期症状を体験して、
どういった呼吸をすれば血中酸素濃度を上げることができるのか、
自分に合った呼吸法を学んで、
実際の富士登山の時に高山病対策がとれるというわけです。

今回は、トレーナーの安藤真由子さんの指導のもと、
富士山と同じ酸素環境で高山病対策を学べる「富士山テスト」を受けてきましたよ。

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まず問診を終えると、

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血中の酸素濃度が測れる器具を使って、
通常の状態での血中酸素濃度測ります。

通常は98%くらい。

呼吸を止めても…

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その値は95%を切る事はありませんでした。

その後、低酸素室でのテストとなります。

低酸素室の中は、富士山の頂上付近と同じ濃度。

下界で20%ほどある酸素は、富士山山頂では13%ほどになりますが、
この部屋の中の酸素濃度も13%ほどです。

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この部屋の中で、高山病の基礎知識はもちろん、
「自分に合った」呼吸法や歩き方などのレクチャーしてもらいます。

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ですが…この低酸素室に入って、話を聞いているだけで…

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呼吸をとめても95%を切らなかった血中酸素濃度が、
どんどん下がって行きました。

すると、ボーっとしてきたりと、いわゆる「高山病」の初期症状がでてきます。

「これが高山病だったのか」という感じです。

さらに軽い運動をするだけで、
血中酸素濃度がどんどん下がって行きます。

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今度は、呼吸を意識して軽い運動をします。

自分の血中酸素濃度を見ながら、
実際にいろいろな呼吸法を試してみて、
自分に合った呼吸法を見つけることができるわけです。

すると… 60%台まで下がっていた血中酸素濃度が、
80%台後半にまであがっていきました。

呼吸の仕方だけで、こんなに変わるのが不思議です。

この呼吸法を実践出来れば、
体内の血中酸素濃度を高く保てるので、高山病を予防できそうですね。

この富士山テストは完全予約制だそうで、
電話03-3403-2061かHPのメールフォームから申し込みできます。

ぜひ今年の富士登山を予定されている方は、
楽しく安全な登山の為にも事前に行ってみて下さい!

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