
スタッフの赤ワインです。
ザバーンでは、
「この夏、安全に楽しくマリンレジャーを楽しんでもらいたい」 ということで、
「釣りを始めとしたマリンレジャーでは、必ずライフジャケットを!」
と呼びかけています。
でも、実際に、海に落ちた経験がないと、実感がわかないので
「自分は大丈夫…」
「まさかこんな場所で海に落ちることはないだろう…」
「泳ぎは得意だから…」
…そう思っている方も多いと思います。
でも、自然をナメてはいけません!
海は、僕たちが考えている以上に危険です。
そこで、実際に海に落ちたらどのような状態になるのか?泳げるのか?
ライフジャケットを着ていると、どのくらい有効なのか?
井手大介がリスナーの皆さんに変わって、体験に行ってきました。
今回お世話になったのは、
赤レンガ倉庫のすぐ近くにある
海上保安庁・第三管区海上保安本部の施設 「横浜海上防災基地」。
ここには、波や風などの海の状況、
さらには、ヘリコプターで救助する際に、ヘリから海面に吹き付ける風まで
再現できるプールがあって、
普段は、「海猿」たちの訓練施設としても使われています。
今回、横浜海上保安部の協力で、特別にこのプールで、
「着衣のまま海に落ちたらどうなるのか?」
「手漕ぎボートが転覆したら、這い上がることができるのか?」
「海に落ちてしまった時、ライフジャケットはどの程度有効なのか?」
…などを体験させていただけることになりました。
まず、「横浜海上防災基地」に行ってみて感じたのは、
海上保安庁の方々が、優しくて頼りがいのある「海の男」が多いということ。
また、「一人でも多くの人を海難事故から救いたい!」
という思いが、会話の節々からひしひしと伝わってきました。
そんな皆さんと一緒に、さっそく体験開始です!
■実験1■
服を着たまま、靴も履いたまま、海に落ちて、
どのくらい浮いていることができるのか?
波やうねりがあると浮いているだけでも体力を使い、
風が加わると、顔に水しぶきが飛んできたりして、
浮いて呼吸を確保するだけで大変。
大声で助けを呼ぶ余裕もないし、逆に周りの音も聞こえません。
海に落ちる時に怪我をしている可能性もあるので、
そうなると状況はさらに悪化。
井手大介の体験でもたった5分でかなりの体力を消耗してしまい、
救助が来るまでの30分~1時間、海に浮いているのはとても無理…
という結論に達しました。
■実験2■
手漕ぎボートが転覆して、海に落ちた場合、
ボートに這い上がることはできるのか?
まず、ボートが風などにで流されて行ってしまうことがあります。
ボートにつかまることができたとしても、
転覆したボートに這い上がるのはかなり困難。
井手大介は、腕が長いので、
偶然にも反対側の船べりを掴むことができて
バランスを取れましたが、
普通は這い上がろうとすると、ボートのバランスが崩れてしまい、
うまく上がれません。
■実験3■
ライフジャケットを着用していた場合、どのくらい効果があるのか。
よく遊漁船で貸してくれる、
肩から掛けるタイプの自動膨張式ライフジャケットを着て、
プールに飛び込んでみました!
着用して、海に飛び込んだら、すぐに膨らんでくれて、
ライフジャケットを着ていない時と比べたら、安心感が全然違います。
波や風があっても、なんとか持ちこたえられそうです。
ただ、しっかり紐を縛っておかないと、
ライフジャケットが脱げてしまいそうになることが分かりました。
せっかくのライフジャケットも、流されてしまっては、どうしようもありません。
ライフジャケットはしっかり紐を締め、股ベルトもしっかりしましょう。
■実験4■
ライフジャケット以外に、どんなもので浮力が得られるのか。
海に落ちた井手君に身近にあるものを投げて、
浮力が得られるのか試してもらいます。
まずは…
え?!コンビニ袋?
いくら身近にあるとは言っても、さすがにこれじゃあ無理でしょう…
空気を入れて膨らませて…
持ってみると、あら不思議!!
こんな小さな袋でも意外と浮力が得られます。
もちろんもっと大きなゴミ袋はさらに有効です。
ゴミ袋の口を水面で開いて、
袋の口に向かって、手で(バタ足みたいに)水面をバシャバシャすると
不思議なことに、ゴミ袋に空気が入ります。
続いては、ペットボトルが飛んできました。
これも釣りに行くときはよく持っているアイテムですよね。
キャップをしめて、お腹に抱きかかえるラッコスタイルが楽みたいです。
次は…
長靴が飛んできました。
これも、靴の中に空気を入れて…
ラッコスタイルで浮力確保です。
バケツとクーラーボックスも使えます。
この笑顔…バケツはけっこう浮力があるようです。
大きさもあるクーラーボックスは、
今回の実験の中では、最強の浮力でした。
もしも、周りで海に落ちている人を見つけたら、
こういったアイテムを投げてあげるだけで、浮力が得られます。
もちろん、118番への通報も忘れずに。