
スタッフの赤ワインです。
昨日のザバーンでは、
マンゴー隊に素敵なゲストをお迎えしました!
世界文化遺産に登録された富士山。
今年、富士登山にチャレンジする方も多いと思いますが、
この人のチャレンジは、スゴイんです!!
富士山新五合目から富士宮口ルートを、
パラグライダーを担いで山頂まで登って、
富士山頂からパラグライダーで飛び立つ
…というチャレンジを行う、なんと横浜高校の3年生!
浅野暢来(アサノ・イタル)くんです!
浅野君の指導を担当している
パラグライダー上級者向けスクール「川地塾」の
川地正孝コーチも一緒にスタジオに来てくださいました!
川地コーチは、普段ザバーンで風情報を聞いて、
海辺の風が、あとどのくらいで山まで来るか参考にしているんだとか。
浅野君は、小柄な高校生に見えるんですが、
実は、かなりのスポーツ青年。
小学校ではサッカーや水泳、中学校は陸上短距離、
さらに、全日本ジュニアライフセービング・ビーチフラッグ部門で優勝、
高校では自転車競技のスプリントで関東大会に出場しているそうです。
そんなスポーツマンの浅野君が、
「パラグライダー」という競技を始めたのは高校1年の時で、
テレビで『Xアルプス』という競技を見たのがキッカケなんだとか。
このXアルプスとは…
パラグライダーと登山を合わせた、
世界で最も過酷なアドベンチャー・レースで、
オーストリア・ザルツブルクを出発し、
アルプス山脈の山中に設けられたいくつかのチェックポイントを通過した上で、
最終目的地であるモナコを目指すレース。
浅野君はこのレースを観た時に、
自然の力だけで飛び、パイロットが風や地形を読み、
数十キロもの距離を移動して目的地にたどり着く姿にくぎづけになり、
テレビを見終えた時には、「出場したい!」と思っていたそうです。
そして、いざパラグライダーを始めてみると、
その魅力にとりつかれて、パラグライダーにどんどんめり込み、
「Xアルプス」出場、優勝することが、人生の夢であり目標になったんだとか。
ちなみに、浅野君にパラグライダーの魅力を聞いたところ、
動力のないパラグライダーですが、
「上昇気流」を利用することで、鳥のように上昇したり、
スピードも時速40キロほどは出せるそうで、
目に見えない上昇気流は、パラグライダーのロープを通して、
釣りのアタリのように微妙なテンションで感じ取るそうなんです。
また、鳥は上昇気流があるところにいることが多いので、
鳥を目印にしたりもするそうですよ。
面白いですね~!
そして、Xアルプスへの夢につながるチャレンジが、今回の富士山へのチャレンジ。
「Xアルプス」で優勝するには、
飛行技術ももちろん、
パラグライダーを背負って山を登れる高い身体能力が必要ということで、
その第一歩としてパラグライダーを背負って富士山を登り、
山頂から飛ぶことが、夢の実現へ向けての最初の挑戦となります。
しかも、このチャレンジに成功したら、
富士山頂からフライトした最年少記録になる予定なんだそうです。
…とは言っても、このチャレンジ、簡単なことではなく…
このとても大きなリュックにパラグライダーを入れて登るそうで、
重さは20キロもあるんだとか!!
コーチの川地さんが言うには、
重い機材を持って富士山を登れる体力や、飛行技術はもちろん、
「強運」が必要だと言います。
…というのも、富士山頂からフライトできるコンディションになるのは、
年に数日から多くて10日。
あとは、爆風が吹いていたり、下界が雲で見えなかったりして、
なかなか適した状態になってくれないそうです。
そして、唯一飛べる条件が揃ってくれる時期が、
梅雨明け間近から1週間…。
まさに今!だったわけですが、
実は、浅野君は数日前に、富士山に登り、チャレンジしてきたそうです。
が、残念ながら天気予報が外れ、
富士山頂の強風が弱まらなかったので、
フライトを断念し、撤退。
とても悔しい思いをしたそうです。
近々、またチャンスが訪れそう…ということなので、
ザバーンではこれからも浅野君のチャレンジを応援して行きたいと思います!