
博士じゃ。
わしが、相模湾の旬の魚と釣り方のうんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今日は、「ソウシハギ」じゃ。
(※写真:横浜市港湾局)
ソウシハギは、カワハギの仲間で、
ウマズラを細長くして、長い尾びれを付けたような感じじゃ。
沖縄や奄美など、南方系の魚じゃが、
最近は温暖化の影響で相模湾や駿河湾でみかけることも多いんじゃ。
沖縄方面では「センスルー」や「センスナー」と呼ばれ、
大きなものは1メートルほどになるんじゃ。
クラゲやイソギンチャクなどの刺胞動物や藻類などを食べ、
普段は単独で行動することが多く、
防波堤や磯でメジナやカワハギを狙っていると釣れることがあるんじゃ。
沖縄などでは刺身や天ぷら、みそ汁などにして食べるそうじゃが、
内蔵にフグの毒より70倍も強烈な「パリトキシン」を持っていることがあるため、
横浜市港湾局では2012年の9月に「絶対に食べないでください」と、
注意勧告しているんじゃ。
これからの季節、黒潮に乗って岸に近付くことも多く、
万が一釣れたら「お、カワハギの親戚だ~」などとクーラーに放り込まず、
速やかに「キャッチ・アンド・リリース」じゃ!