
博士じゃ。
わしが、相模湾の旬の魚と釣り方のうんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今日は、「イラ」じゃ。
イラは、アマダイやブダイに似たベラ科の魚で、
比較的浅い岩礁域を好み、エビやカニなどの甲殻類や底生生物などを食べ、
夜は岩陰や岩穴などに隠れて眠る習性があるじゃ。
石鯛釣りなどの磯釣りや底もの五目釣りの外道として釣れるが、
あまり歓迎されず、そのままポイ捨てされることも多いんじゃ。
沖縄ではマクブ(シロクラベラ)などと同じく、
高級魚として珍重する地域もあり、
ヌルヌルしてウロコを剥がすのは大変じゃが、いい出汁が出るため、
ブイヤベースなどの鍋物やムニエルにすると、それなりに美味しいんじゃ。
ちなみに、掴もうとするとヌルヌル滑り、
ときには咬まれることもあるので、イライラするから「イラ」と名付けられたそうじゃ。
ちょっと可哀想なネーミングの由来じゃの~。