The Burn - Fm yokohama 84.7

ダッチオーブンレシピ「七面鳥のロースト」

スタッフの赤ワインです。

日本ダッチオーブンライフ振興会理事長、
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピです。

今月のレシピは、「七面鳥のロースト」です。

7men 

中山千賀子先生によると、
日本では、クリスマスに七面鳥を食べると思っている人が多いのですが、
欧米では、クリスマスに食べる御馳走はガチョウ。

一方、七面鳥を食べるのは、あまり日本では馴染みがありませんが、
感謝祭(サンクスギビングデイ)。

1620年のアメリカで、
今のマサチューセッツ州ケープコッドにあるプリマスロックという岩場に、
メイフラワー号が辿り着きました。

その時の積み荷の記録の中に『大きさの異なる鉄鍋2~3個』とあるので、
これが最初のダッチオーブンだったかもしれません。

辿り着いた102人の移民達は、半年も経たないうちに次々と飢えと病気で死んで、
生き残ったのは、わずか54人でした。

その彼らの命を救ったのが先住民(ネイティブアメリカン)です。

彼らはトウモロコシを育てて収穫する事を教え、
パンの作り方、鳥や魚の捕り方を教えて移民達の命を救ってくれました。

彼ら先住民に感謝の気持ちを伝える為に始まったのが感謝祭で、
現在では11月の第4木曜日と決められています。

そんな感謝祭が近いということで、今回は、七面鳥のロースト。

この七面鳥のローストは、
2002年に行われた、第一回『日本ダッチオーブンコンテスト』で
中山千賀子先生が優勝した時の料理なんだそうですよ。

それでは作り方です。

■食材■

ダッチオーブンに入るサイズの七面鳥を1羽使います。

(中山千賀子先生は、約6kgの冷凍物を購入して、冷蔵庫で1週間かけて解凍)

後はスタッフィングとして豚ひき肉500g、玉葱2個、生のパセリとタイム、
フランスパン1本分と卵1個、バター1箱、シェリー酒、塩胡椒を用意します。

■作り方■

初めに七面鳥のお腹に詰めるスタッフィングを作ります。

スキレットにバターを半分溶か玉葱のみじん切りを入れて炒めます。

7~8分炒めてしんなりしたらボールに取り出します。

同じスキレットに豚ひき肉を入れて炒めます。

色が変わったら七面鳥のレバーとハツ(みじん切りにして)を加えて炒めて、
これも玉葱のボールに加えます。

さらに細かくほぐしたフランスパン1本分、タイムとパセリのみじん切り、
卵1個、シェリー酒を加えます。

そして、塩胡椒でお好みの味に整えながら、スタッフィングをしっかり混ぜ合わせます。

(しっかり混ぜていくと全体の味が良く馴染みます)

次にこのスタッフィングを七面鳥のお腹と首の2ヶ所に詰め込んで行きます。

しっかりと手で押さえながら詰めたら、
最後にたこ糸を通した針で、中身が出て来ない様にしっかりと縫い合わせます。

ポートリーレーサーという専用のコイルで止めても便利です。

これで下拵えが出来ました。

次にプレヒートしたダッチオーブンに、コゲ付き防止の(香りも良い)セロリをひいて、
この上に七面鳥をのせます。

そして溶かしバターをぬって塩胡椒をふります。

玉葱を半分に切って一つ入れておけば、
これが溶けて自然にグレービーソースとなります。

今回は七面鳥が大きくてフタがしまらないので、
同じ大きさのダッチオーブンを貝合わせにしてのせて、フタのかわりにします。

下火は弱火、フタの上には炭をのせて約3時間ローストします。

炭ののせ方のポイントですが、
初めはダッチオーブン全体を温めるのに多めに載せて、
後は焦げ付かない様に徐々に炭をへらしていきます。

途中で1時間毎に、七面鳥に溶かしバターを塗りながら焼き上げていきます。

焼き上がった七面鳥は、ゴールデンブラウンにパリッと焼き上がります。

水分を逃がさないダッチオーブンの底には、
美味しいグレービーソースが自然に出来上がっています。

切り分けて頂くと、淡白な肉がとてもジューシーに仕上がっていて、
スタッフィンッグは、ハーブとシェリー酒の良い香りで、本当に美味しいです。

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