
博士じゃ。
わしが、相模湾の旬の魚と釣り方のうんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今日は、「アコウダイ」じゃ。
アコウダイは、カサゴ目フカカサゴ科に属する高級魚で、
大きなものだと、体長は50センチを超し、
深海から上がってくる途中に水圧で目が飛び出てしまうため、
「メヌケ」や「メヌキ」とも呼ばれるんじゃ。
通常、水深300~1000メートルの岩礁帯に生息しているんじゃが、
2~4月の繁殖期には水深200~500メートルの比較的浅い場所でも釣れるんじゃ。
タックルはラインが1000メートルほど巻ける大型電動リールに、
ハリの数が5~20本の胴突き仕掛けで、エサはイカやサバの短冊。
なにせ、水深400メートル前後、ときには1000メートルもの深海を狙うため、
仕掛けを底まで落とすのに10分前後、上げるのにも30分ほどかかってしまうんじゃ。
そのため、お隣さんと糸が絡まないよう、
仕掛けを落とすときは船長の指示に従うことが肝心じゃ。
次々と連なって浮き上がってくる様子を「アコウのちょうちん行列」などというが、
高級魚なので感動ものじゃ!
粕漬けや味噌漬け、一夜干しにしても美味しいが、釣りたての刺身は絶品じゃ!