
スタッフの赤ワインです。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長、
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月は、「オニオングラタンスープ」です。
寒い時期の定番、オニオングラタンスープは、
しっかり焼きつけた玉葱ペーストの出来がスープの味を決めます。
玉葱を炒める時間がかかりますが、蓄熱量の多いダッチオーブンなら
驚く程短時間で大量の玉葱を上手に炒めることが出来ます。
玉葱の旨味を最大限に引き出した、お洒落で簡単なスープです。
それでは作り方です。
■食材■
今回は玉葱が主役です。大きめの玉葱を3個使います。
皮をむいて縦半分にして、なるべく薄くスライスします。
他にはビーフブイヨン700~800cc、
バゲットとグリュイエルチーズ(溶けるチーズならOK)
小麦粉と塩少々、香りづけにマディラ酒(ブランデー)があれば完璧です。
■作り方■
熱したダッチオーブンにオリーブ油を入れて玉葱を全部入れます。
初めは強火で全体に油が回ったら塩を少し入れます。
(炒め始めに塩をすると玉葱の甘さが出すぎません)
今回は玉葱を炒めるのがポイントですが、
玉葱をあまり動かさず、焼き色をつけては返す様にしながら炒めます。
(黒く焦がすと苦みが出るので注意)
オリーブ油を少しづつ足しながら炒めていきます。
玉葱の色が濃い茶色になったら(ダッチオーブンだと20~30分位、普通は1時間以上かかります。)
小麦粉を少しふり入れて炒め、
香りづけのマディラ酒があればここで注いでアルコール分をとばします。
さらにビーフブイヨンを加えます。
煮立ったらアクを取り除いて少し煮詰め、黒胡椒をたっぷり挽いてスープの完成です。
バゲットは、1cmの厚さに切ってスキレットで両面をこんがりと焼いたら、
ニンニクの切り口をこすりつけてガーリックトーストを作ります。
仕上げは、1人分(約300cc)のスープを小さいダッチオーブンに注ぎます。
その上にガーリックトーストをそっとのせたら、
すりおろしたグリュイエルチーズをのせて、フタをします。
さらにフタの上に炭をのせて10分位焼きます。
チーズが溶けて焼き色が付いたら出来上がりです。
香ばしく、とけたチーズの乗ったバゲットをスプーンで持ち上げると
とろりとした飴色の玉葱がたっぷり。
アツアツをふうふうして頂くと、
炒め玉葱の甘さを、黒胡椒がピリッと引き締めて本当に美味しいです。
身体の芯から温まるオニオングラタンスープ。
寒いこの時期に是非作って下さいね。