博士じゃ。

わしが、相模湾の旬の魚と釣り方のうんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。

今日は、「クロメバル」じゃ。

「メバル」と一口に言っても、ＤＮＡ解析によると、
「アカメバル」「シロメバル」、そして「クロメバル」がいるんじゃ。

クロメバルは名前の通り全体に黒っぽく、
メバルの中では一番岸寄りの海藻の多い岩礁帯に生息し、
エビなどの甲殻類や小魚を補食して、
大きなものは３０センチを超すんじゃ。

釣り方は、イワシやエビを使う胴付き仕掛けが一般的で、
目が良くて神経質なので、胴調子の柔らかいロッドを使い、
アタリがあったらじっくり待って、
違和感を与えずにしっかり食い込ませることが肝心じゃ。

また、ここ数年は「メバリング」や「ロックフィッシング」と称するルアーも人気で、
日没後、ごろた石の岩場や防波堤の灯り周りなど、
小魚の集るポイントを小型のミノーやメタルジグ、
プラスチックワームで誘うと果敢にアタックしてくるんじゃ。

身はプリッとして甘みがあり、刺身はもとより、
ブイヤベースや煮付けにすると絶品じゃ。