
スタッフの赤ワインです。
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長、
中山千賀子先生のダッチオーブンレシピ。
今月は、「スペアリブと春キャベツのポトフ」を紹介してくれました。
千賀子先生が春キャベツと真っ赤なトマトが出回る時期になると作りたくなるのが、
イタリアの郷土料理『カッスーラ』にヒントを得た、
この「スペアリブと春キャベツのポトフ」。
カッスーラはキャセロール(鍋)という意味で、
ぶどうとワインの収穫祭に作る、豚肉尽くしの鍋。
豚肉をワインだけで煮込み、その旨味をもれなく吸い込んだ野菜と
共にいただく、ごちそう鍋です。
ポトフとは言え、今回は水一滴も入れずに作ります。
では、レシピを紹介します。
■食材■
スペアリブ(豚肉あばら骨)は、1本ずつ切り離して1kg位用意します。
今回は長いまま使います。(精肉店に頼んでおくと良いです)
コクを出す為に、本来は豚足や豚の耳を入れますが、
手に入らない時には、ポークソーセージを用意します。
■作り方■
スペアリブは、煮ている間に肉が縮まない様にズジ切りをします。
塩、胡椒をして小麦粉をはたきます。
熱したスキレットにオリーブ油と
ニンニクを1かけら入れて、香りが出てきたらスペアリブを入れます。
表面をこんがりときつね色になるまで焼いたら、一度取り出しておきます。
焼くことによって豚肉特有の脂の香ばしさが出てきます。
次に、焼いたスペアリブをダッチオーブンの底に並べて入れます。
その上に、完熟トマトのみじん切り、大きめに切った人参、
春キャベツ(イタリアではちりめんキャベツ)、
ローリエ、ローズマリー、コンソメを1つ入れて、白ワインを注ぎます。
そして、フタをして強火にかけます。
騰して蒸気が出たら、弱火にして30分位煮込みます。
次にじゃがいもとソーセージを加えてさらに20分位煮込んで、
最後に塩胡椒で味を整えて出来上がりです。
ダッチオーブンで煮込んだスペアリブは、骨がスッと抜けるほど柔らかく、
とろり、こっくりとした肉の旨味が味わえます。
(イタリアでは、ポレンタといって、
トウモロコシ粉をバターと水で練ったものを添えて食べるのが一般的です)
今が旬のキャベツの美味しい時期に是非作って下さいね。