
スタッフの赤ワインです。
毎月第3土曜日に、ダッチオーブンレシピを教えてくれる
日本ダッチオーブンライフ振興会理事長、中山千賀子先生。
今回は、あらためて、ダッチオーブンの本来の姿、
それは、想像を絶する過酷なアメリカの開拓時代を乗り越えた開拓者を支えた、
「本物の道具」だということを教えてくれました。
電気もガスも勿論ない時代、
薪にする木も生えていない荒野を幌馬車で旅をしながら、
牛や馬の糞を燃料にして、ダッヂオーブンで調理をしていたそうです。
そう考えると、震災にあった場合にも、ダッヂオーブンは役に立つはず。
例えば、水が貴重な被災地で、
ダッチオーブンは食材の持つわずかな水分だけで調理する無水調理ができます。
無水調理だと、食材そのものの美味しさを充分に味わえるし、
水に溶け易いビタミンなどの流失を抑えて、とてもヘルシー。
さらに、ダッチオーブンは、フタが重くて圧力鍋と同じ機能があるので、
短時間で調理出来ますから燃料の節約にもなります。
こんなふうに、災害時の節水や節電の時にも、
ダッチオーブンが1つあれば心強い味方になります。
そこで、千賀子先生が教えてくれたのは、こんな料理たちです。
■蒸し料理■
じゃがいも、人参、玉葱、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、白菜、
ほうれん草、小松菜まで何でも、野菜は丸ごと皮付きのままさっと洗います。
あとはダッチオーブンに入れてフタをして火にかければ、
甘くて美味しい蒸し野菜があっという間に出来上がります。
塩やお味噌、醤油、などお家にある調味料を付ければ充分です。
大根は輪切りにして、水を少しはったダッチオーブンに入れれば
ホクホクのふろふき大根が食べられます。
■お粥■
お米が1合あれば、お粥が簡単に出来ます。
洗わずにそのまま水と一緒に煮込みます。
今の寒い時期には、身体の芯から温まって、消化吸収もよいのでとても良いです。
塩や梅干しがあれば、更においしくいただけます。
もし、あずきが少しあれば、
先にあずきを煮てからお米を足せばあずき粥になりますし、
白いお粥にほうれん草や小松菜を入れれば、
青菜のお粥になって栄養価も高くなります。