
博士じゃ。
わしが、相模湾の旬の魚と釣り方のうんちくを語る大人気のコーナーじゃ。
心して読むように。
今日は、「ゴンズイ」じゃ。
防波堤や磯で夜釣りをしているときの嫌われ者といえば、ゴンズイじゃ。
暗くて手元がよく見えず、不用意に掴んでしまい、
背びれのトゲに刺されて悲鳴を上げた人も多いはずじゃ。
(魚が死んでも棘の毒は失われないので要注意)
このゴンズイ、実はナマズの仲間で、口の周りに8本のヒゲがあり、
海で一生をおくるナマズは世界的に珍しいんじゃ。
嗅覚が鋭く、小魚や甲殻類を食べ、大きなモノは25センチを超すんじゃ。
専門に狙う人はめったにいないとは思うが、
フェロモンを発散して仲間を呼び寄せ、
「ゴンズイ玉」と呼ばれる団子状の群れになって泳ぐ習性があるため、
ソイやカサゴの穴釣りなどしていると連続して釣れることがあるんじゃ。
ほとんどの釣り人は慌ててリリースしているようじゃが、
やっかいな棘をハサミなどで切り取り、
蒲焼きや柳川、みそ汁や天ぷらにすると美味しいんじゃ。
お試しあれ!