
猫ちゃんやワンちゃんとのライフスタイルをサポートするコーナー「たまポチ」
今日は横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院 院長の布川康司先生にご登場いただきました。
以前、映画「スーパーマン」の最新作に“スーパーマン”ならぬ“スーパードッグ”が登場するという話題に触れましたが、今回もとある映画の話です。
『グッド・ボーイ』というホラー映画が10月にアメリカで公開されるそうなんですが、
この映画は、全編が犬の視点で展開するホラー映画なんです。
得体の知れない邪悪な何か迫る中、
飼い主を守るためにワンちゃんが立ち上がるというストーリー!ということで、
今日は“ワンちゃんの視点”や“視力”“視野”などに注目します。
まず、動物の場合、視力を判定・意思疎通が難しいため「視覚」というんだそう。
脳に情報を送る神経(視神経)の数が、人間では約120万本あるのに対して犬には約17万本しかないことから、
犬では脳に送られる情報の量が少なく、人間ほどの視力はないと考えられています。
人間の視力に換算するとワンちゃんは0.1〜0.3、ねこちゃんは0.1〜0.2位。
なので "ぼやけた世界" が見えているということになりますが、
それ以上に、視力を補正する能力に長けているんだとか。
それは、①多角的に見える(人間が180度に対し、ワンちゃんは220度と耳の裏くらいまでは見えている)
②動体視力が優れている(動いているものがコマ送りで見えている)
しかし、多角的に見えることで、もし片目の視力を失っていたとしてももう片方の目でカバーできてしまうため、
飼い主が、飼っているワンちゃんの視覚の異常に気づかない恐れも。
このため、定期的な視覚検査をオススメしているそうです。
また、人間と異なる部分だと眼球の裏側に「タペタム層」という反射板のようなものがあり、
暗いところでの視力に優位に働く部位があるということ。
このタペタム層があるため、眼球が光って見えているということなんだそう。
このタペタム層はシベリアンハスキーなどブルーの眼球を持つ犬種にはないそうです。
ブルーの眼球だと紫外線が入ってきやすく、このタペタム層が必要ないんだそう。
これは、ブルーアイズの人間がよくサングラスをかけていることにも通じるんだとか!
そして、人間が赤・青・緑の3原色で見えていることに対し、
ワンちゃんは青・緑しか見えておらず、赤色は見えていないんだそう。
そのため、赤いボールを投げたとしても、ボールと認識することができなかったりするそうです。
このことも踏まえた上で、映画を見てみると別の視点で見ることができそうですね!
<布川先生のリクエスト曲>
波乗りジョニー / 桑田佳祐
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
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