今日は横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院 総看護師長の三橋有紗さんにご登場いただきました。

＜相談メッセージ＞
ラジオネーム：鶴見のカーペンターボーイさん
義理の親の所に18歳のメスのシーズーが居ます。
排泄をする為に外にお散歩をする程度の室内犬です。
喰いじが張ってる位ご飯が大好きだったのですが、
突然、乾燥ドッグフードのみ全く食べなくなりました。
かかりつけの動物病院の先生の勧めの缶詰や水で解くミルクを与えましたが、
初見の時だけは少しだけ食べ、それ以外は余らせてしまいます。
高齢の親では面倒が診れない為、
生活環境が変わってしまいますが、今月から我が家に連れて来ました。
それに伴い、ケージを購入し、そこに普段使っている寝床を置いて居ます。
犬の状態は、腎臓の一つに石が有り、機能はしてないそうで、体重は5kgを下回りました。
現在の食事は、先生お勧めの缶詰のフードですが、
与える量をお皿に載せて出すのですが、匂いは嗅ぎ、食べるまでには至りません。
なので、太い注射器を使って無理矢理口を開かせて、口の中に注入してる状態です。
今後自発的に食事はしないのでしょうか？
一生このようにして食事を与えるのでしょうか？参っています。

＜三橋さんのリクエスト曲＞ 
・高齢期のワンちゃんの食欲不振の理由は様々考えられますが、
　この場合は、腎臓が原因と考えられます。
　
・腎臓病の療法食は、旨味が少なく、より食欲不振の促進させます。

・1.与えたい食事の工夫を
　　・トッピングや温めて匂いを強くする
　　・流動食
　　・食欲増進剤（かかりつけの動物病院で処方）

　2.給餌補助 　
　　・注射器などでのアシスト
　　・経管栄養（カテーテルや食道・胃チューブ） 麻酔を伴う為注意が必要

  3.食べてくれるものを食べてもらう
　　　栄養などを気にせずにとにかく食べてくれるものを食べてもらう
　　　中毒にならないものを選びましょう

・腎臓は不可逆的な進行をする臓器です。
　飼い主さん・ご家族のQOL（Quality of life「生活の質」）も考え、
　主治医の先生と今後の方針を相談してみてください。

＜三橋さんのリクエスト＞
スターチス / saji

＜ぬのかわ犬猫病院 ホームページ＞
http://www.nk-inuneko.com/

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