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【ハマポチ】ワンちゃんの尾追い行動

今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。

<今日のメッセージ> 
ラジオネーム ありません
家に柴犬(メス2歳)がいるのですが、
ハウスの前や、私の出勤前や娘たちの登校前によく、自分の尻尾をうなりながら追います。
名前を呼んだりしてみても全く反応せず、
毎回近所迷惑かも…とハラハラしながら過ごしています。
精神科などには行かず、しつけ教室に行きましたが、何の効果も無しで…。
どうしたら良いですか?

<三橋さんのアドバイス>
・自分の尻尾を追うようにくるくる回る行動を、「尾追い行動」といいます。
 特に柴犬には多く見られ、約6割の子が尾追い行動するとも言われています。
 さらに、約3割の柴犬は自分で尻尾を噛みちぎってしまうなどの、
 深刻な問題に発展してしまうという研究もあります。

・子犬の頃はどの犬種でも、遊びとして見られます。
 成犬になってもふとした時に行うことありますが、
 成犬になっても頻繁に見られる、声が一切届かないほど夢中になる、
 怪我の恐れがあるほど執拗に行うなどの場合は、注意が必要です。

・次第にエスカレートし、ワンちゃんもご家族も怪我をしてしまう、
 日常生活に支障きたすほどの障害となってしまうこともある為、
 きちんと原因と対処を理解しておくことをお勧めします。

・尾追い行動の原因として考えられるものは、
 てんかん発作の前兆や、お尻・尻尾周りの不快感などの身体の不調、
 もしくはストレスや葛藤などがきっかけとなる心の問題のいずれかです。
 このいずれにしても、子犬の頃の遊びが飼い主さんのリアクションによって、
 強化されてきてしまったという根底の原因が潜んでいることも多いです。

・対処としては、まずはてんかん・皮膚病・寄生虫など
 様々な身体の異常がないかを除外するのが最優先となります。
 もし何か異常が見つかればその治療行うことで解決できるでしょう。
 次に、ストレスや葛藤などがきっかけとなっている場合は、
 まずはそのストレスの元をしっかりと把握し、
 そのきっかけを避ける・減らす・変える必要があります。
 今回はハウスの前やご家族が居なくなる時とのことなので、おそらく、離れたくない・
 まだ遊びたいなどのストレスがきっかけとなっている可能性は高そうです。
 この場合はまず、ハウスが嫌な場所ではなく、
 自分の安全基地・好きな場所となるように再度トレーニングをする。
 ハウスに嫌な思い出があるようなら、ハウスの環境変える、
 といったハウストレーニングをもう一度行いましょう。
 また家を出る時に、“行ってきます”の儀式をしない、他のものに注意を向けさせたり、
 そうっと外出かける、尾追い行動中は無視をする、何も応えない、
 といった家族全員で必ず統一した行動が重要となります。
 運動不足の可能性があれば、たくさん運動もさせてあげましょう。

・ただ、もしかしたら今回はこの辺はしつけ教室で既にトライしてらっしゃるかもしれません。
 こういったチャレンジを既にされている上でも、一向に改善が見られないということであれば、
 獣医師のもとで行動治療を受けることをお勧めします。
 放っておくと尻尾を噛みちぎる、一緒に暮らすのが困難になる、
 といった問題に発展する事は少なくありません。
 経過が長くなるほど、治療期間を長く必要となる為、
 難しいと感じたら抱え込まずに、早めに行動診療科のある動物病院に通ってみてください。

<三橋さんのリクエスト曲> 
I Will Be Here / Kealii Reichel

<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>

http://www.nk-inuneko.com/


ハマポチでは、あなたからのお悩み相談メッセージをお待ちしております!

これまでには、、、

ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?

初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?

というような質問・お悩みも頂いています。
日頃のふとした疑問、相談など、なんでもOKですよ!
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メールはr847@fmyokohama.jpまで!

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