
今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム: ネバギバ さん
うちのワンコ、オス、6歳です。
コロナ禍で在宅ワークやおうち時間が増え、
ワンコと一緒に過ごす機会が増えたことで、気づいたことがあります。
とにかくたくさん寝るんです。1日のほとんどを寝て過ごした日もあります…笑
全然寝ないよりはいいかと思うのですが、寝すぎなのも心配になります。
ワンちゃんの睡眠時間について教えてください。
何か対処すべきであれば、アドバイスもお願いします!
<三橋さんのアドバイス>
・自分自身が何時間寝たかはすぐに答えられますが、
愛犬が何時間寝たかと聞かれて即答できる人はなかなかいないのではないでしょうか。
それもそのはず、ワンちゃんは私たちと違い、夜だけ眠る、まとまった時間を寝てあとは起きている、
というわけではなく、日中も幾度となく睡眠を繰り返しているからです。
・その繰り返される睡眠の1日の合計時間は、成犬で約12時間〜15時間といわれています。
ワンちゃんの睡眠のメカニズムについては、実はまだ解明されていない点が多くありますが、
私たちと同じようにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。
人はレム睡眠とノンレム睡眠を90分のサイクルで繰り返しますが、
ワンちゃんの場合、ノンレム睡眠の時間がレム睡眠の3〜4倍長い、
つまり浅い眠りの時間の方が圧倒的に長い睡眠サイクルとなっています。
これは一説によると、
睡眠中に襲われてもすぐに行動できるようにするための野性の名残ともいわれています。
・つまり、一見ずっとダラダラ寝ているように見えても、
眠りが浅い為、長時間の睡眠休息が必要ということです。
もちろん犬種・年齢・性格・生活環境などでも大きく変わってきます。
同じ年齢でも大型犬の方がエネルギーの補給が必要な為、眠る時間が長くなりますし。
子犬期やシニア期は、1日のほとんどを寝て過ごすことが多いです。
また、人の出入りが多い場所で寝る場合と落ち着いた静かな寝床では、
睡眠の深さは大きく変わるでしょう。
・お家で気をつけて欲しいポイントです。
1つ目は、睡眠の様子はワンちゃんの健康状態を探る大切な指標の1つです、
痛みや息苦しさで眠れない時は体のだるさや痛みで動けず寝てばかりのこともあります。
先ほどお伝えした睡眠時間はあくまでも目安です。
15時間より長いから異常、また12時間より短いから異常というわけではありません。
必ず普段のワンちゃんの睡眠時間や様子と比較して、
いつもよりやたら寝るとか、あまりよく眠れていないみたいという場合には、
何かしらの病気の可能性がある為、一度かかりつけに相談してみましょう。
・そして2つ目のポイントは、昼夜逆転の予防です。
今後シニア期に認知機能の低下が進行すると、昼夜逆転してしまうことが多くあります。
その予防の為にも、今から日中の活動時間を増やして、夜にぐっすり眠れるようにする。
日中の日光浴を行う、寝床の環境を整える、このような工夫がお勧めです。
・おうち時間が増えたからこそ気づくこともたくさんあると思います。
元気な時のワンちゃんの様子を把握しておくことが、あらゆる病気の早期発見に繋がります。
良い機会ですのでワンちゃんと過ごす時間を楽しみながらも、
正常な状態というものを把握していけるように、よく観察してみてください。
<三橋さんのリクエスト曲>
HANABI / AI
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
ハマポチでは、あなたからのお悩み相談メッセージをお待ちしております!
これまでには、、、
ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?
初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
というような質問・お悩みも頂いています。
日頃のふとした疑問、相談など、なんでもOKですよ!
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そして、ぜひワンちゃんの写真と一緒にメールで送って下さい!
メールはr847@fmyokohama.jpまで!