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【ハマポチ】シニア犬と生活する注意点

今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。

<今日のメッセージ> 
ラジオネーム:由美子 さん
我が家の柴犬、オス17才になります。
なんとか自力で、お散歩もいきますが、ほとんどキッチンの椅子に紐で繋がれています。
たまに紐に足が絡んでしまうこともあります。
食欲はとてもあります。うんちも良いものが出ます。
しかし、だんだん近づいているお別れのことも考えています。
寂しいですが、どんなことに注意していったらよいのでしようか?
アドバイスよろしくお願い致します。

<三橋さんのアドバイス>
・お食事の内容は分かりませんが、現在、食欲もあり、お腹の調子も良いとのことで、
 写真で姿を見る限り、栄養状態も充分そうです。現在の食事内容をぜひ継続してください。

・シニアさんの場合、急な食事変更はお腹の負担となり、
 下痢などの消化器症状は、体力を大きく消耗してしまうことがあります。
 もし一度に食べられる量が減ってくるようであれば、食事を変更するよりも、
 まずは1回の量を減らして回数を増やすのがお勧めです。

・次にぜひ取り入れていただきたいのが、現在の生活範囲をより過ごしやすくする工夫です。
 紐が時々足に絡まってしまうことがあるということですので、
 これを機に生活範囲を紐でコントロールするのではなく、
 サークルを導入してみてはいかがでしょうか。
 一般的なワンちゃん用のサークルは、柵状のものが多いですが、
 シニアさんの場合、柵状のタイプは注意が必要です。
 視力が悪くなった場合や認知機能の低下が進み後ろに下がることができなくなった場合、
 柵状のタイプを使用していると、柵に目をぶつけてしまう、
 柵に鼻が挟まって抜け出せなくなってしまう、角の行き止まりで動けなくなってしまう、
 といったことが多くあります。
 1番のオススメは、シニアさん用のソフトな素材でできている円形サークルです。
 怪我のリスクがなく、壁沿いにずっと歩き続けることができます。

・そして、生活範囲の工夫としてもう一点。
 写真を見る限り足元はフローリングでしょうか。
 足元が滑りやすい素材の場合、歩きづらいだけでなく、転んでしまう、
 滑るたびに関節を痛めてしまうなどのリスクがあります。
 シニア期は足腰の筋力が日々衰えていってしまうステージです。
 お散歩だけでなく、日々の生活の中でも滑り止めを敷く、足に滑り止め靴をつけるなど、
 歩きやすい環境作って、少しでも運動量を増やすことが重要です。

・最後に、お別れのことも考えていらっしゃるとのことですが、とても大切なことです。
 別れの覚悟というものは、そう簡単にできるものではありません。最後までできないかもしれません。
 また、これはシニアさんにかかわらず、
 その準備をする時間すら与えられない事態が起こるかもしれません。
 そこで1人で考えるのではなく、家族全員で話す機会を設けて、
 目標や方針を決めておくこともお勧めです。
 ちなみに我が家の方針は、できる限りの治療を行う、でも最後はできるだけ家族のもとで見送る、
 何より笑顔で仲良く楽しくリラックスして過ごせる環境を作る、というものです。

・こういった方針や目標を決めておくと、不安や後悔に押しつぶされることなく、
 今ワンちゃんのためにできること、ワンちゃんと一緒にできることを見つめ直すことができます。
 ぜひみなさんも、一度家族会議をして、
 1日1日をより大切に笑顔で仲良く楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。

<三橋さんのリクエスト曲> 
Feelings / The Green with J Boog & Gyptian

<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>

http://www.nk-inuneko.com/


ハマポチでは、あなたからのお悩み相談メッセージをお待ちしております!

これまでには、、、

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初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?

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