
今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム:ぴりか さん
ウチのワンコ、8才、コーギー。毛並みのぱさつきが気になり始めました。
若い頃とは変わってきたなと思います。何かケアはすべきでしょうか?
<三橋さんのアドバイス>
・ワンちゃんの毛並みのぱさつき・毛艶の変化は、加齢による変化の1つとして挙げられます。
純粋な加齢による変化の場合には、肌のターンオーバーと乾燥の2点が大きな要因です。
・肌のターンオーバーとは、今表面にある皮膚が新しい皮膚に入れ替わる期間です。
通常、若くて健康なワンちゃんの肌のターンオーバーは3週間程度ですが、
加齢とともにこの期間が徐々に延長していきます。
それとともに古い角質や本来抜け落ちるタイミングの被毛などが長く存在することとなり、
徐々に毛艶が悪くなっていきます。
・併せて乾燥も大敵です。シニア期は水分摂取量が減ったり、体内の循環も悪くなる為、
体の表面も内側も乾燥しやすくなります。
皮膚が乾燥しているとフケ多くなったり、被毛がパサつくだけでなく、
皮膚のバリア機能も落ちて、皮膚病を起こすリスクも高くなってしまいます。
・そこでお勧めのケアは保湿です。
セラミドなどの保湿成分がしっかりと入った保湿剤を使用して皮膚の乾燥防ぐことで、
毛艶はもちろん、皮膚のバリア機能を活性化し、皮膚の健康状態が保たれます。
最近では保湿剤も様々な種類のものが登場して、スプレータイプ・スポットタイプ・
クリームタイプなど、ワンちゃんの皮膚の状態や使いやすさで選べるようになっています。
ぜひ一度掛かりつけ病院で相談して、合っている保湿剤を選んでもらってください。
・人用のシャンプーを使用するは絶対にやめてください。
人の肌は弱酸性ですが、ワンちゃんの肌は弱アルカリ性です。
人の肌にとって優しいものが、ワンちゃんの肌に優しいものとはなりません。
しっかりとワンちゃん用のその子に合ったものを使用してください。
・また、加齢とともに抜け毛が多くなったり、換毛期ではない時期にも抜け毛がずっとある
というような子には、オゾンナノバブルバスがお勧めです。
これは専用の設備を持った施設でしか行えませんが、
ナノバブルが毛穴の奥の汚れや古い角質などもきれいに落としてくれるので、
2〜3回続けて行うことで抜け毛が無くなって、
ふわふわつやつやの被毛が蘇る子がとても多いです。
・最後に毛艶や毛ぶきの変化は、
加齢による変化であることが多いですが、病気が隠れていることもあります。
皮膚病だけではなく、加齢とともにリスクが高くなる甲状腺機能低下症やクッシング症候群
などのホルモンの病気などでも、毛艶や毛ぶきに変化が現れるので、
急激な変化を感じた時には、しっかりと健康診断を受診して、
病気が隠れていないかチェックをしてください。
<三橋さんのリクエスト曲>
Maunaleo / Keali`i Reichel
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
ハマポチでは、あなたからのお悩み相談メッセージをお待ちしております!
これまでには、、、
ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?
初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
というような質問・お悩みも頂いています。
日頃のふとした疑問、相談など、なんでもOKですよ!
お名前・性別・年齢、エピソード、
そして、ぜひワンちゃんの写真と一緒にメールで送って下さい!
メールはr847@fmyokohama.jpまで!