
今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム: 湯上がり さん
うちのワンコ、6歳、先日、目の周りの毛に、白髪を発見しました。
犬も老化で白髪が生えるんですね?!詳しく教えてください!
<三橋さんのアドバイス>
・ワンちゃんネコちゃんにも白髪は生えます。ほとんどが老化によるものですが、
稀に血行不良やストレスなどの体調不良から起こることもあります。
とは言え、そういった理由から白髪が生えているとしたら、
他にも何かしらの症状が現れることがほとんどですので、いたって健康で元気な子が
7歳前後で白髪生え始めた場合は、老化によるものと考えられます。
・老化によって白髪の生える原因は、人間と同じく、
加齢とともに毛に含まれるメラニン色素が不足していくからです。
ただ白髪の生え方が人とワンちゃんでは少し異なります。
人の場合、真っ白な毛が少しずつ増えていき、
最終的に全体が真っ白になることが多いと思いますが、
ワンちゃんの場合、まず口周りや目周り、またはひげや眉毛などの太い毛から
白髪になりやすいです。そして、真っ白になるわけではなく、全体の色が薄くなったり、
1本の毛の中でも色がまだらや縞々になることもあります。
・犬種や元の毛色によっても変化の特徴があります。
柴犬やゴールデンレトリバー、プードル等の茶色い毛のワンちゃんは、
全体的に色が薄くなる、薄茶色になることが多いです。
一方、黒い毛のワンちゃんは、色が薄くなって全身がグレーっぽくなることもあれば、
真っ白な毛がまだらに生えて、白と黒の毛がミックスになることも多いです。
そして一番分かりづらいのが真っ白なワンちゃんです。
元々全身が真っ白なワンちゃんは非常に分かり辛いですが、
注目ポイントはまつげ・眉毛・ひげです。
元々全身が真っ白なワンちゃんでもそういった太い顔周りの毛は、
他の毛と比べて色が付いていることが多くあります。
そういったところをよく観察することで、白髪を見つけることもできます。
・中には面白い変化を見せるワンちゃんもいます。
アイリッシュセッターという大型犬は、
マボガニーレッドと呼ばれる美しい赤茶色の毛が特徴ですが、
加齢と共に白髪が増えていく一方、頭のてっぺんだけ金色に変わる子が多くいます。
中にはさらに歳をとるとともに、それが元に戻った子もいました。
ミニチュアシュナウザーは、真っ黒だった子がグレーになるのではなく、
ソルト&ペッパーと言う灰色と白の全く違うカラーリングに変わっていくことも多くあります。
こういった変化には、もしかしたらメラニン色素の減少だけではなく、
遺伝的な要素も多く含まれているかもしれませんが、まだ詳しくは分かっていません。
・白髪が生えるというのは、基本的には老化による自然な現象であることがほとんどです。
決して白髪染めをつけてみるなどの無茶はせずに、
そんなワンちゃんの変化も楽しみながら過ごしていただきたいと思います。
・しかし、そういった老化のサインが出てきたという事は、快適なシニア生活に向けての
食事や生活空間の見直しを行う必要が出てきている一つのサインです。
今の食事のままでいいか、足腰の筋力が落ちてきていないか、
健康診断を定期的に受けているかなど、ぜひ振り返って確認してみてください。
<三橋さんのリクエスト曲>
give it back / Cö shu Nie
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
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これまでには、、、
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初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
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