今日は横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院院長
布川康司先生にワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム:フォルダー さん
うちには女の子のプードル・4才がいます。
先日、かかりつけの病院で定期検診を受けたところ、「貧血」と診断されました。
貧血の原因や症状、治療法、注意点など、
布川先生からも改めて、ワンちゃんの貧血について教えて欲しいです。
<布川先生のアドバイス>
・貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が薄まった状態です。
そもそもヘモグロビンは、赤血球の中に存在し、赤血球の数が少なくなったり、
赤血球は十分にあるものの、一つ一つの赤血球の中のヘモグロビンが少なくると
貧血になります。
・ヘモグロビンは、酸素を運搬する仕事を担っているため、
貧血になるとすべての臓器が正常に働けなくなり、命を脅かすこともあります。
ワンちゃんの貧血は、様々な病気により起こる症状なので、
ただの貧血と安易に考えず、適切な対処をとりましょう。
・原因としては、赤血球の生産ができていない場合と、
赤血球が消費されすぎる場合の大きく2つに分かれます。
では、赤血球の生産に異常がある場合とは、
赤血球を作るホルモンの減少、白血病などの骨髄の異常、
鉄分不足による赤血球の生産ができない時などです。
・一方、赤血球が消費されすぎる場合とは、出血を伴う事故や
玉ねぎ中毒による赤血球の溶血、寄生虫感染や自己免疫疾患、
腫瘍などにより体内の赤血球がたくさん消費されている場合です。
・貧血を改善するには、まず、原因を突き止めなければいけません。
血液を作る機能に問題がないのであれば、
鉄分や赤血球を作るホルモン剤を投与することもありますが、
あまりにも貧血が進んでいる場合や赤血球を作る過程に異常がある場合は、
輸血や輸液酸素吸入が必要になることもあります。
・貧血の症状としては、
⑴疲れやすくなり、体動かすことを嫌がり、
散歩に行きたがらなくなったり、寝ている時間が長くなる
⑵寒がることが多くなる
⑶食欲不振
⑷粘膜が白くなる(目や唇に顕著に現れます)
・治療としては、原因の解明と対処療法が必要です。
内科と外科による複合的な治療も必要な場合に行います。
貧血を予防としては、
⑴普段から総合栄養食とのバランスの良い食事をとる事
⑵適度な運動
⑶寄生虫予防(これからの季節は、特にノミやマダニの吸血より貧血を起こすこともある)
⑷定期的な健康診断を行う
・飼い主さんはワンちゃんの体調の異常は気づけますが、
貧血の原因は特定することは難しいです。
かかりつけの獣医師さんの診察を受けて、
目に見えない病気を発見することが重要です・
これから長い時間を一緒に過ごすためにも、
定期的な健康診断で病気の経過を早く発見してあげましょう。
<布川先生のセレクト>
ルーキー / 玉置浩二
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>http://www.nk-inuneko.com/
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これまでには、、、
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