今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム:コイルさん
うちのワンコ、柴犬、6歳、メスです。
月に1回ペースでシャンプーしています。
昔からお風呂はわりと好きで、気持ち良さそうにしていますが、
徐々にシニア犬になってきて、お風呂での注意点などはありますでしょうか。
頻度などの今のままで良いのでしょうか?教えてください。
<三橋さんのアドバイス>
・シニア犬のお風呂で気をつけるべきこと3つを紹介します。
⑴怪我の防止
シニア期になると徐々に足腰の筋肉が落ち、踏ん張る力が弱くなります。
お風呂の時には足元が濡れている為、
いつも以上に滑りやすく、転んでしまうことも少なくありません。
また、足が滑って広がっていき、長時間不自然な姿勢でいることで、
関節に負担をかけてしまい、後から痛みを伴うこともあります。
踏ん張る力に不安を覚えるようになったら、
防水の滑り止めシートや介護用の浴室マットを利用すると安心です。
⑵すすぎ残しと生乾き
ご家庭ではある程度乾ききっていない状態でも、「あとは自然乾燥で!」
とドライングを終了してしまうことも多いかと思います。
若く、皮膚も健康な場合は大きな問題となることありませんが、
シニア期になるとそうもいきません。
すすぎ残しや生乾きの部分があると、皮膚の炎症を引き起こすリスクもあります。
年齢とともに肌のバリア機能や体の免疫機能が低下していく為、
そういったカ所からばい菌が繁殖し、皮膚炎肌を起こしてしまうことがあります。
また、生乾きの面積によっては体が冷えてしまう可能性もあります。
加齢とともに体温調節の機能も弱くなる為、今までは問題のなかったシーンでも、
体温の低下を引き起こすことがあるので、しっかりと乾かしましょう。
⑶脱水症状
すすぎ残しと生乾きにならないようにしっかり洗って乾かそうと、
躍起になってお湯やドライヤーの音風を当て続けてしまうと、
脱水症状を引き起こす恐れがあります。
お風呂の前後にはワンちゃんがいつでも水分を摂れるように用意しておきましょう。
特にすすぎ残しと生乾きになりやすいのは、脇・足の付け根・耳・指の間などです。
このポイントを重点的にチェックしながら、短時間でしっかりと行えるようにしましょう。
ドライヤーの時間を短くするコツは、ドライヤー前のタオルドライをしっかりと行うことです。
ちなみにドライヤーは温風と冷風を交互に当てるようにしてください。
・ご自宅での注意点3つを紹介しましたが、
実はワンちゃんにとってお風呂はかなり体力を使うイベントです。
シニア期や持病を持っている子は、
心配であれば病院併設のトリミングサロンを利用してプロにお任せするのもオススメです。
ちなみに頻度については、犬種や年齢、皮膚や全身の健康状態で大きく変わる為、
一概には言えませんが、現在のスパンで皮膚を健康に保てているようであれば、
無理に変える必要はありません。
ただハイシニアになり、体力の低下を感じ始めた時には、
全身シャンプーの頻度を減らして、部分洗いの日を増やす、
もしくは毎日体を拭き取って表面の汚れを落とすことで、
シャンプーのスパンを長くするなどの工夫もあります。
ほとんどのワンちゃんがお風呂は苦手ですが、
お風呂好きのワンちゃんはとても可愛いですし、ありがたいです。
<三橋さんのリクエスト曲>
IF WE HOLD ON TOGETHER / Diana Ross
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
ハマポチでは、あなたからのお悩み相談メッセージをお待ちしております!
これまでには、、、
ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?
初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
というような質問・お悩みも頂いています。
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