今週は一般社団法人ジャパンケネルクラブ公認訓練士、
そして公認ハンドラーの横須賀警察犬訓練所の
進藤綾乃さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。

＜今日のメッセージ＞　
ラジオネーム：バニーさん
私の旦那の実家で飼っている２才のポメラニアン、
オスのチェルニーくんが、お散歩に連れ出しても全然歩いてくれません。
家の門を一歩出ると、いつもはフワフワなしっぽが、お尻にピタッとくっついて下向きになり、家の回りを50mも歩くと、すぐ自宅の方に向かおうとします。
どうすればお散歩を楽しんでくれるでしょうか？
アドバイスお願いします。

＜進藤さんのアドバイス＞
・ワンちゃんが尻尾振る=嬉しい、という感情のイメージがあると思いますが、
　嬉しいという喜びの感情だけではなく、威嚇や怖いという感情で尻尾を振ることもあります。
　尻尾振っていたのに手を出したら噛まれてしまった、というトラブルもたくさんあります。
　尻尾の動きは何かのサインとなるので、よく観察してください。

・今回は通常ふわふわした尻尾下げてしまうということですが、
　お散歩に対してネガティブなイメージがついてしまっているワンちゃんにとって
　無理矢理連れ回すのは非常にストレスを感じてしまいます。危険です。

・しかし、外の世界から遠のいてしまうと、
　人や外に対しての恐怖心が改善される事はありません。
　外=怖い世界、ということが確立してしまい、
　外から来る人に対しても敵対心を覚えてしまう悪循環が起こる可能性があります。

・もともと散歩はワンちゃんのストレスや運動不足の解消の目的があるので、
　ワンちゃんにとって条件の良い場所を選んであげて、
　安心できる環境を整えてあげることが大切です。

・例えば、大きな音がする、車通りが多い、人が多い、見通しが悪いところは、
　どんなワンちゃんにとっても障害が多いですので避けましょう。
　逆に広い公園や天気が穏やかな日を選び、
　抱っこしていろんな風景を見せる事から始めてみましょう。
　お散歩デビューの子犬も同じです。ワンちゃんは人の肌に触れていると安心します。
　何事も初めが肝心なので、ネガティブな印象与えないで終わる、ということが大切です。

・歩くことは、少しずつ環境に慣れてから、家に向かう帰り道などから始めてみてください。
　長く歩かせようとしなくても大丈夫です。
　途中で褒めてあげたり、おやつをあげてもいいと思います。
　少しでも楽しいということをワンちゃんが感じてくれるように、　
　工夫した外出などを心がけて下さい。

＜進藤さんのセレクト＞
桜坂 / 福山雅治

横須賀警察犬訓練所のホームページ　：　http://houseofdog.net/

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