
今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム: ノンちゃんママさん
我が家の愛犬、トイプードル・12歳・名前はノエルです。
ここ数ヶ月、少し気になることがあります。
お散歩の時に、普通に歩いたり走ったりしてるのですが、
信号などで立ち止まると、後ろ足がブルブルと震えています。
触っても痛がるとかはありません。
シニア期に入っているので年齢によるものなのでしょうか?
何か病気の可能性などあるのでしょうか?
ちなみに、4歳位の頃、椎間板ヘルニアの手術をしており
それは完治していますが、その影響もありますか?
<三橋さんのアドバイス>
・ひとえに「震え」といっても、脳や脊髄神経の疾患によるものや筋力の低下によるもの、
また、寒さや恐怖・不安など、様々な原因が考えられます。
・その中でもシニアさんに非常に多いのが「老齢性振戦」。
特徴としては、歩いたり動いたりしている時には何ともないが、
動きを止めた時に後足が震える、また、痛みは伴わないというものです。
・今回のノエルちゃんも非常に当てはまる点が多いかと思いますが、
この老齢性振戦は老化の1つの症状として現れ、特に身体への悪い影響はありません。
つまり、特に治療法もないものとなります。
とは言え、愛犬の震えを見つけた時には、
「歳だから…」と終わらせずに、必ず主治医の診察を受けてください。
・何かしらの病気であれば治す為、もしくは生活の質を維持する為の治療が可能です。
筋力の低下であれば積極的に適切なトレーニングを行って、
自分の足で1日も長く歩けるようにしてあげることもできます。
・そして、診察してもらった結果、老齢性振戦だった場合、
“悪影響も治療法も無いし放っておいて良い…”と言う部分では
視点を変える必要があります。
老齢性振戦自体は悪いものではありませんが、そういった老化の症状が出るようになった、
つまり立派なシニアさんになってきたと言う視点で捉えて、
日常の生活スタイルや環境を今一度見直して整えていきましょう。
・特にこの時期は体温の調節が苦手となってくるシニアさんには寒さがこたえます。
お散歩に行く時には洋服を着せる、お家でも寝床を暖かく整えるなどの工夫が必要です。
また、乾燥は肌のバリア機能の低下や鼻づまりの原因にもなります。
お部屋自体を暖かくしているつもりでも、ワンちゃんが居る位置の高さは冷えていたり、
乾燥していたりすることもあるので注意してください。
・そして、シニアさんは寝起きの体の動きが悪くなりがちです。
同じ姿勢で寝ていると関節が固まっていたり、血流が滞ってしびれていたり、
スムーズに動けるようになるまで時間がかかることが非常に多いです。
朝の散歩に行く前に全身、特に腰周りを優しくマッサージしてあげると
体がほぐれるまでの時間が早くなります。
お散歩もより良い姿勢で歩くことができて、良い運動になりますのでお勧めです。
朝からコミュニケーションをとれるチャンスにもなりますので、
ぜひ楽しんでトライしてみてください。
<三橋さんのリクエスト曲>
DAIJYOUBUDA / CHOZEN LEE
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
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これまでには、、、
ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?
初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
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