
今日は、横浜市戸塚区にある、ぬのかわ犬猫病院院長
布川康司先生にワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日の相談メッセージ>
ラジオネ ーム :まーりん さん
先日、友人の飼っているワンちゃんが出産をしたと知らせがありました。
うちでもメスのワンちゃんを飼っていますが、 避妊手術済みなので妊娠の可能性はありません。
そういうこともあり、あまりワンちゃんの妊娠・出産について考えたことがなかったので、
この機会に、ワンちゃんの妊娠・出産について知りたいと思いました。
どのくらいの期間で出産するのか?人間のように高齢だとリスクがあるのか?
病院で出産するのか?など、ワンちゃんの妊娠・出産について教えてください!
<布川先生のアドバイス>
・臨床の現場では、60日+ - 3日が犬の正規の妊娠期間と考えています。
犬には人とは異なりますが、生理があります。
出血が始まって約10日〜2週間目に排卵をします。
出血が始まってから約1週間経ったところで、病院にて膣から一部の細胞を取ります。
その細胞を特殊な染色液で染めると、おおよその排卵日の予想がつきます。
そうすることで、より確実な妊娠が期待できます。
・正規の場合だと、精子は状態が良ければ、
膣の中でおおよそ5日間ほど生きていく事ができます。
また、卵子は排卵してから寿命が48時間と時間が限られています。
その為、おおよその排卵日が分かれば、
その排卵日の前日と排卵日の翌日に交配することが妊娠する可能性が高くなります。
・また、ワンちゃんも5歳までに出産経験が無い場合、妊娠し辛くなったり、
高齢出産の原因となり、出産リスクが高くなります。
妊娠を考えている場合は、5歳までに交配するといいでしょう。
・交配後30日でエコー検査において、その妊娠の有無が分かります
人が戌の日に帯を巻いて安産を誓うように、昔から犬は安産と言われています。
しかし、現在は、家の中で人間と近い暮らしをしている為、陣痛が弱くなったり、
小型犬の場合には骨盤の幅が狭くなったり、難産になる可能性があります。
・妊娠確認ができた後、約妊娠55日目でレントゲンを撮ると、胎児の数がはっきりわかります。
・そして、妊娠している犬の骨盤の大きさを測ること、赤ちゃんの頭を図ることによって、
そこを通過ができるかどうかのある程度の予測がつきます。
ただし、逆子であったり、陣痛が弱かったり、産道に数匹が入ってしまうなど
難産になる可能性もあるので、獣医師さんと相談をしてください。
・自宅で分娩をするのか、病院で分娩をするのかも、
その子の性格や様々な条件を考慮し、獣医師さんと相談をしてください。
・実際、ぬのかわ犬猫病院でも、月に2〜3回は帝王切開になるケースがあります。
帝王切開も今は安全にできますが、病院のスタッフの数と赤ちゃんの数によっては、
様々なケースに対応する準備があるので、
獣医師さんと相談をし、妊娠・分娩・全てが無事に行われる準備をしておきましょう。
<布川先生のセレクト>
Bad City / SHOGUN
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>http://www.nk-inuneko.com/
ハマポチでは、あなたからのお悩み相談メッセージをお待ちしております!
これまでには、、、
ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?
初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
というような質問・お悩みも頂いています。
日頃のふとした疑問、相談など、なんでもOKですよ!
お名前・性別・年齢、エピソード、
そして、ぜひワンちゃんの写真と一緒にメールで送って下さい!
メールはr847@fmyokohama.jpまで!