
今日は、横浜市戸塚区にあるぬのかわ犬猫病院
総看護師長の三橋有紗さんにワンちゃんに関するお悩み・ご相談にアドバイスをいただきました。
<今日のメッセージ>
ラジオネーム:マロレオ さん
我が家にはラブラドール12歳オス、ミックス14歳オスの2匹がいます。
ミックスは外で番犬として居ます。この子は食に問題はなく良く食べてます。
ラブラドールは室内で飼っています。体重が60キロ位あり、ちょっとおデブちゃんです。
4年前に足の靭帯を痛めてしまい、やっと家の中を歩行している状態です。
今の所はトイレの場所までは行ってくれます。
これから先はどうなるかわかりません。フードも結構減らしています。
動きが悪いので、フードを食べたり食べなかったりします。
大型犬が最低限の必要な量はどの位ですか?
残したら無理矢理食べさせたりしない方が良いですか?
現在は朝と夜の2回200グラムくらいです。
フードはシニア用が良いですか?アドバイスよろしくお願い致します!
<三橋さんのアドバイス>
・ラブラドールの適正体重は、一般的に体の大きなオスでも30kg〜40kgです。
仮に適正体重が40kgであり、現状が60kgのワンちゃんの場合を人間に例えると、
70kgが適正体重の成人男性の体重が105kgある状態です。
・ぽっちゃり傾向にある場合、
関節・心臓・呼吸器への負担、糖尿病・尿石症のリスクも上がります。
また、寿命が2年近く短くなるとも言われています。
・12歳という年齢と靭帯を痛めて動き辛いということを考えると、
今後もこの体重を維持した場合、寝たきりになるのを早めてしまう、
介護をする飼い主さんの体の負担が大きくなる、
床ずれができやすくなるなどの可能性も高くなるので、
これを機に少しでも適正体重に近づけておくことをお勧めします。
・適正なフードの量は、使用するフードにより大きく変わります。
例えば40キロの健康な成犬に与える場合は、
カロリーが高い食事であれば1日400g程度、
カロリーが低い食事であれば660g程度と、大きく差があります。
必ず1日に必要なカロリーを計算した上で、
使用する食事のカロリー表示を確認してください
・カロリー計算をする際、減量を目的とした給与量を計算する場合は、
現在の体重に合わせた給与量ではなく、目標とする適正体重に合わせてください。
現在の体重に合わせると多く与えてしまうことになります。
必ず本来の体の大きさを維持する為に必要な量だけを与えてください。
・しかし、急激なダイエットも禁物です。必ずかかりつけの先生に相談の上、
適正体重の見極めと最初の目標体重を決めてください。
・使用する食事については、年齢のことを考えるとシニアフードがお勧めです。
・しかしダイエット目的の場合には、
減量用の療法食が健康かつ確実に痩せられる為オススメです。
ダイエット食は関節炎のケア成分が含まれている点や、
カロリーが少なく、量を多く与えることができるので、ワンちゃんの満足度も高いです。
ですが、今回のラブちゃんは食欲にムラがあると言うことなので、
給与量が多くなるダイエットフードではなく、健康維持に役立つシニア食を使用して
量を調整する方がしっかり毎食食べきることができるかもしれません。
・現在の1日400gは、カロリーが高い食事でもさほど多くないように感じますが、
おやつなども振り返り、1日の食事の摂取カロリーを確認してみて下さい。
例えば小型犬の場合、ワンちゃんにとってのクッキー1枚は
私たちにとってのショートケーキ一切れに値することもあります。
もし適正なカロリーであるにもかかわらず適正体重よりもぽっちゃりな場合は、
内分泌疾患などの可能性もありますので注意してください。
<三橋さんのリクエスト曲>
Funny / Zedd & Jasmine Thompson
<ぬのかわ犬猫病院 ホームページ>
http://www.nk-inuneko.com/
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これまでには、、、
ワンちゃんも乗り物酔いをするんですか?
初めてワンちゃんを飼うのですが、気をつけるべきことは?
というような質問・お悩みも頂いています。
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