Route 847 - Fm yokohama 84.7

佐久間正英さんの作品集「SAKUMA DROPS」ミックス!

1月にお亡くなりになった音楽プロデューサー
佐久間正英さんの作品集「SAKUMA DROPS」からお届けしました!

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キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)/ THE BLUE HEARTS
美術館で会った人だろ / P-MODEL
ヴァージン・コンプレックス / SKIN
Dreamin' / BOWY
東京ワッショイ / 遠藤賢司
COPY ('79 UK Version) / PLASTICS
そばかす / JUDY AND MARY
東京 / くるり

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1月にお亡くなりになった音楽プロデューサー佐久間正英さん。
佐久間さんが生前、選曲・監修した作品集「SAKUMA DROPS」が、
3月5日にリリースされました。

佐久間さんが作詞作曲とプロデュースを手がけた新曲「Last Days」も収録。
この楽曲は横浜ランドマークスタジオでレコーディングされ、
佐久間さん自らベース、ギター、ピアノを弾いてます。
佐久間さんが息を引き取ったのは、この曲のマスタリングにOKを出したその夜だったとのこと。

まさに遺作となるこのアルバム。今日お届けした曲以外にも、
氷室京介さんの「SUMMER GAME」、
筋肉少女帯「暴いておやりよ ドルバッキー」、
エレファントカシマシ 「今宵の月のように」、
GLAY 「HOWEVER」など、その時代を象徴する楽曲が詰まっています。

ブックレットに掲載されたライナーノーツには、
評論家でノンフィクション作家の田家秀樹さんの言葉が記されています。

【ここに納められている曲は、70年代から2010年代まで35年に及ぶ。
 長期に渡って現役として活躍しているプロデューサーは彼だけだ。
 それだけタイプの違うバンドやアーティストを手がけていながら、
 佐久間正英の色は濃くない。プロデューサーのエゴや自意識を感じない】

田家さんはそれを意識的に行っているのかと、
佐久間さんに尋ねた事があったそうです。すると佐久間さんは、

【佐久間がやったと思われたらおしまい。
 音楽はアーティストのものであってプロデューサーのものでないです】

と答えたそうです。

名曲を共に作り上げたミュージシャンからもたいへん慕われた佐久間さん。
くるりの岸田さんは、ご自身のブログで、

【佐久間さんがいなければ、くるりはここにいなかった。
 お世辞かも知れないけれど、くるりのデビューシングル「東京」が、
 プロデューサーである彼にとってベストワークであったと言ってくれた。
 彼との仕事での思い出は、楽しいことばかりだったし、
 なにひとつプロデューサーの意向で楽曲や演奏のアレンジを押しつぶすようなことは、
 されなかった。】

と語っています。

音楽を愛し、人を愛した佐久間さんの人柄が、伺えます。
日本の音楽史に輝かしい功績、そして記憶を残してくださった佐久間正英さん。
心よりご冥福をお祈りいたします。


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