
三女です。
一生大事にしたい一冊に出会いました。
タイトルは「おべんとうの時間」
機内誌として発行されている「翼の王国」で連載されているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
一見、料理本に見えますが、実は全くレシピは載っていないんです。
筆者である、安部夫妻が、全国様々な場所で、様々な人のお弁当とお弁当の時間を切り取って綴っていくのですが、それがとっても面白くて、とっても深い!!
みんなその日持ってきたお弁当をきっかけに話しているのですが、好きなおかずや、作ってくれた人の話をしているうちに、その人の子供の頃の話、仕事に対する思いや、家族への気持ちがぜーんぶ出ちゃうんです。
本当に不思議なんですが、その人がこれまでどうやってどういう風にして生きてきたかがお弁当にあらわれているんですね。
おかずやお弁当箱のひとつひとつに意味があって、その人の人生のドラマが込められているんです。
もちろんここに載っている人たちはみ~んな普通の人たちで、み~んな普通のお弁当なのにです。感動してしまいました。
一番のお気に入り。
鳥取県の馬牽きをしている女性のお弁当。
自分の大事な人にも、ちゃんと気持ちのこもったものを食べてもらいたい、そして命を繋いでいきたいなと改めて思うきっかけとなる一冊でした。