今週は、「都市に暮らす鳥たち」に注目してきました!
今夜もスタジオにお迎えしたのは「鳥たちはなぜ都会を選んだのか」の著者
科学ジャーナリストで都市鳥研究会幹事の柴田佳秀さんです!
今週は、今年7月に山と渓谷社から発売された 柴田さんの著書「鳥たちはなぜ都会を選んだのか 都市鳥ウォッチング図鑑」を紐解きながら私たちの身近に暮らす鳥たちについて、色々と教えていただいています。
最終日は、気になるあの鳥! カラスについて。
「カラスを語るならあと5時間は必要!」と笑う柴田佳秀さん。
日本にいるカラスといえば、「ハシブトガラス」「ハシボソガラス」はもちろん、他に農耕地に冬しか来ない「ミヤマガラス」、白と黒の「コクマルガラス」、さらに北海道などにいる大きな「ワタリガラス」など。
都会で幅を利かせている「ハシブトガラス」は、もともと森の鳥ではありますが、都会にもいます。どちらかといえば肉食系が強く、例えば死んだ動物の肉を食べたりして暮らしています。クチバシにパワーがあり、太くなってるため、肉切り包丁のようにエッジが経っていて、調査で噛まれたりするとケガをしてしまうほど。
そのため、関東では「ハシブトガラス」がごみをあさっているのをよく見かけますが、食べ物が入った袋は、動物の解体と同じということでした。また、ごみをあさっている時に「ガーガー」と鳴いて仲間を呼んでいるのは、自分1人では解体しきれない大きなゴミ(肉や油分の塊)を、仲間を集めて効率よく解体して食べるため。自然界でオオカミなどの大型肉食獣が獲物を解体するのと同様のチームワークであり、実は鳴き声にも50種類以上の意味やバリエーションが存在するんだそうです。
都心のカラス対策が生んだ「ハシブト一強」から「ハシボソ進出」への変化
かつて都心(山手線内側)は肉食傾向が強く大型の「ハシブトガラス」の天下でしたが、10年ほど前にネット設置などのゴミ対策が徹底されたことで個体数が激減。その結果、パワーバランスが変化し、本来は農耕地などを好む「ハシボソガラス」が都心部へ進出してくるという生態系の変化が起きているとか。
また、5年に一度、『都市鳥研究会」では、カラスの個体数調査をされています。国立科学博物館附属自然教育園、明治神宮、豊島岡墓地の3か所で40年間にわたり、出入りするカラスをカウントしています。市民参加型の調査として、多い時には81名のボランティアが参加して、12月の寒い中、カラスの動きを追って数えられています。前回は2025年でした。次は5年後の2030年に行われます。気になる方はぜひ「都市鳥研究会」をフォローしてみてください。
柴田さんのお話を聞いていると、通勤・買い物の日常が都市鳥の観察へと変わってきます。「都市鳥」観察は、わざわざ遠出する必要はなく、いつもルートで秋に鳴くイソヒヨドリなど、「いつもと違う鳥の声」に気を配るだけで楽しめます。
これからが鳥たちの観察にとって最高の季節だとか!
市民が日常で収集する目撃データは、都市の生物多様性や気候変動を知る貴重な学術データとなり、街の風景の見え方を一変させてくれます。あなたが暮らす街で、ぜひ都市鳥たちの観察を始めてみてください。
放送では、お届けできなかったテレビディレクター時代のカラスとの出会いなど、ぜひ、番組ブログから音声配信からお聞きください。
鳥たちはなぜ都会を選んだのか 都市鳥ウォッチング図鑑 / 山と渓谷社
柴田佳秀さんのHP
柴田佳秀さんのSNS
Instagram Yoshihide Shibata
X ドリトル柴田 @shibalabo
☆「あなたのサステナブルなこと」も番組に教えてください!