今週は、国立科学博物館「海洋生態系シンポジウム 海の環境と生き物をみんなで理解していく~生きてるから死んでるまでを紡ぐ~」に注目!
今夜もお話を伺ったのは、シンポジウムコーディネーター 独立行政法人 国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 田島木綿子さんです!
8月8日土曜日に国立科学博物館で開催された「海洋生態系シンポジウム 海の環境と生き物をみんなで理解していく~生きてるから死んでるまでを紡ぐ~」!
私たちと同じ哺乳類である海棲哺乳類に焦点をあて、田島先生のご専門のストラディングの調査を含めて、各分野の最先端で活躍する企業、非営利団体、研究者や専門家まで、総勢22名の方が一堂に会し講演されました。![]()
今夜も、その登壇者の中から、お二人のインタビューをお届けしました。
今夜のキーワードは……ズバリ「クジラのうんち」!実はこれが海の豊かな生態系を維持するための役割を果たしているんです。
インタビュー 一人目。東京大学大気海洋研究所 大槌沿岸センター 准教授 福田秀樹さん。![]()
福田先生の研究は、生き物の粘液やフン、死骸などが海底に沈んでいく「マリンスノー」や沈降粒子。「マリンスノー」が、深海の生き物たちのエサとなり、窒素や炭素といった化学物質を循環させる、海にとって不可欠な仕組みなんだとか。そんな福田先生は、昨日ご紹介した大方ホエールウォッチングでの「クジラのうんこプロジェクト」で、海に放出されたクジラのうんちの科学分析するために参加されています。シンポジウムでは、クジラは実は下痢気味・・ともいわれていましたが、それは、海中に溶け、海洋生態系にとって大切な栄養源となっていて、クジラが北から南へと移動することで、ホエールベルトコンベアーとして海の上層部を豊かにしているんだとか。詳しくは下記の福田さんのインタビューで、ぜひお聞きください。
そして二人目のインタビューは、京都大学野生動物研究センター教授 三谷曜子さんです。![]()
三谷さんは、野生の海洋生物全般を研究されていますが、今回のシンポジウムでは、知床・根室海峡のシャチの研究についてのお話でした。会場では、「シャチ」と名前が出ただけで、ワクワクされている方も多く、人気の海洋生物だと田島先生からもお話がありました。かつては恐れられ、捕獲の対象でもあった「シャチ」。年間100頭近く捕獲され、数を減らしていました。シャチは14歳頃に初めて出産し、数年に一度しか子供を産まない非常に繁殖率の低い生き物。田島先生たちが学生時代には、日本近海でシャチが見られることはなかったそうですが、現在は「ホエールウォッチング」の対象として愛されています。三谷先生からは、シャチの家族の絆や生態を知ることが、海を守る第一歩になると、お話いただきました。
放送ではお届けできなかった三谷先生のインタビューは、下記の音声配信から聞くことができます。
クジラのダイナミックな栄養循環の話や、知床のシャチの家族の物語など、間近で研究されている先生たちの声で聴くとより一層そのスケールの大きさが伝わってきます。ぜひ下記の音声配信からお楽しみください!
国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/
国立科学博物館 海洋生態系シンポジウム
「海の環境と生き物をみんなで理解していく~生きてるから死んでるまでを紡ぐ~」
https://www.kahaku.go.jp/event/nid00005197.html
東京大学大気海洋研究所 大槌沿岸センター 准教授 福田秀樹さんの研究
https://www.icrc.aori.u-tokyo.ac.jp/member/fukuda.html
京都大学野生動物研究センター 教授 三谷曜子さんの研究
https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/MitaniY.html
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 田島木綿子先生の著書
海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること~/山と渓谷社
https://www.yamakei.co.jp/products/2820062950.html
クジラの歌を聴け 動物が生命をつなぐ驚異のしくみ/山と渓谷社
https://www.yamakei.co.jp/products/2822063290.html
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 田島木綿子先生の研究
海棲哺乳類 情報データベース
https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/marmam/
海棲哺乳類 ストランディングマップ
https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/marmam/map/
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