「もし明日、大きな災害が起きて、いつものお薬が手に入らなくなったら……?」
あなたは、自分が飲んでいる薬の名前や役割を正確に言えますか?
甚大な被害をもたらした東北地方太平洋沖地震からまもなく15年。
いざという時のために 今できる事。今週は、「おくすり防災」に注目!
今夜もスタジオには横浜薬科大学 薬学部 准教授 薬科学博士の鈴木高弘さんをお迎えしました。
横浜薬科大学では、横浜市薬剤師会や横浜市と連携して、災害時の医療体制確保に積極的に取り組んでいらっしゃいます。2011年の東日本大震災を教訓に考案された、災害時の仮設薬局となる「移動薬局車」(モバイルファーマシー)で、能登半島地震の被災地支援もされています。鈴木さんは、実際に現地にも行かれたという事で、積極的に防災・減災支援活動「おくすり防災」にも取り組んでいらっしゃいます。
今夜も「おくすり防災 クイズ」から!
第一問「水がないときは、お茶で薬を飲んでもいい? 〇 or X」
・・・・・・!?
正解は「〇」!
結論から言うと、基本的には OK です。
鈴木先生からは「薬は、本来は水で飲むのが一番良いのですが、災害時などで水が手に入らない場合は、お茶や麦茶、白湯などで飲んでも、ほとんどの場合は問題ありません。むしろ、「水がないから」といって薬を飲むのをやめてしまう方が、体にとっては危険な場合があります。
ただし、注意が必要な飲み物もあります。
牛乳やグレープフルーツジュース、それからお酒は、薬の効き方に影響することがあるので避けてください。覚えておいていただきたいのは、「水がなければ、お茶で飲む」
そして「飲まないより、飲むことを優先する」ということです」とのこと。
それでは、第二問! 「おくすり手帳は、アプリだけでいい? 〇 or X」
・・・・・・・・・・!?
正解は「X」!
鈴木先生からは「結論から言うと、アプリはとても便利ですが、アプリだけでは不十分です。災害時には、スマートフォンの充電が切れたり、通信がつながらなかったり、そもそも手元にない、という状況が起こり得ます。
そんなとき、紙のおくすり手帳や、薬の情報を写した写真があるだけで、医療者がすぐに薬を準備することができます。ですのでおすすめなのは、 「アプリ+紙」、または「アプリ+写真」この両方を備えておくことです。
特に直近の今飲んでいる薬がわかるページがとても重要です。
それが、ご自身だけでなく、ご家族や大切な人を守ることにもつながります。」
鈴木先生から「おくすり防災」の大切なポイント3つについても伺いました。
「1つ目は、自分が飲んでいる薬の中に、絶対に止めてはいけない薬があるかを知っておくこと。
2つ目は、水がなくても、薬を飲む方法を知っておくこと。
水がなければ、お茶などで飲んで、「飲まない」より「飲む」ことを優先してください。
そして3つ目は、薬の情報を、すぐに伝えられる形で持っておくこと。
おくすり手帳は、アプリに加えて、紙や写真も一緒に備えておくと安心です。
この3つを意識するだけで、災害時の薬の不安は、ぐっと減らすことができます。
実は、普段はとても健康で、ふだん薬を飲んでいない方でも、災害時には薬が必要になる場面が多くあります。たとえば、慣れない環境での生活や、寒さ、ストレスによって、
頭痛や胃の不調、発熱、痛み、不眠、便秘といった症状が急に出てくることがあります。
そうしたとき、解熱鎮痛薬や胃薬、整腸剤、便秘薬などがあるだけで、体だけでなく、気持ちもかなり楽になります。
災害時の薬は、「病気の人だけのもの」ではなく、健康な人が、健康を保つためのものでもあるんですね。
だからこそ、普段薬を飲まない方にも、おくすり防災を考えていただきたいと思います。」とのこと。常備薬として薬箱にビタミン剤も用意しておくとよいともお話してくれました!
命をつなぐための知恵が詰まった今夜のお話は下記の音声配信からチェックしてください!
横浜薬科大学
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横浜薬科大学 Instagram hamayaku_pr
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