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今週は、私たちの暮らしが今後どうなっていくのか、車・EVをキーワードにこの方に伺っていきたいと思います!! 株式会社MobiSavi 取締役会長 兼 フェロー 二見徹さんです!
二見さんと言えば! 電気自動車や自動運転など、「未来のクルマ」をつくってきたキーパーソンです。日産自動車では、日産リーフの開発に深く関わり、ITでバッテリーの状態を常に見守る仕組みや、また、自動運転の研究や実証にも取り組まれてきました。その後は、EVバッテリーを再活用する取り組みや、電気を双方向にやり取りするV2Xなど、EVをどう社会で活かすかという次時代のインフラづくりにも力を注がれました。さらに、ディー・エヌ・エーでも、EV普及を目指すプロジェクトを立ち上げ、その取り組みを受け継ぐ形で、今年、新しい会社「株式会社MobiSavi」をスタートされました。
まずは、「MobiSavi」では、どんな事業を行っているのか伺いました!
「MobiSavi」2つの意味が込められています。1つは「Mobility Savvy(モビリティ・サビー)」。モビリティに精通した専門家という意味。もう1つは、日本語の「わびさび」です。「わびさび」とは古くからその風雪に耐えて長く使われてきたものほど美しいという日本古来の価値観。これからのモビリティにもこの価値観を持ち込みたいという意味をこめて「MobiSavi」という社名に。
そして、二見さんからは、「最後の一滴まで使い切る」バッテリーの循環型社会というキーワードが!EVのバッテリーは、車としての役割を終えても70〜80%の容量が残っているんだそうです!これを捨てずに家庭用蓄電池や街路灯、災害時の電源として再活用することで、モビリティとしての10年に加え、さらに10年、20年と「長寿命」な資源として最後まで使い切る循環型の社会がEVでは可能なんだそうです。
では、自動車がEVに変わることで、どんな世界になるのでしょうか?
その例として自動運転をご紹介してくれました。
自動運転に必要な高度なAIは、電子レンジ1台分に相当する膨大な電力を消費します。また、事故を防ぐためには1000分の1秒単位の反応速度とセンチメートル単位の精密な制御が不可欠です。これらは、爆発を伴うガソリンエンジンでは難しく、大容量バッテリーと瞬時に反応する電気モーターを持つEVだからこそ実現できる技術なんですね。さらに、自動車がEVに変わることでその中で過ごし方が変わります!EVは単なる移動手段ではありません。音や振動がない静かな車内は「第2の部屋」としてテレワークや休憩に活用でき、有事の際には数日分の電力を供給する「動く電源基地」になります。日常の利便性と災害時の安心を両立させる、社会のインフラとしての役割が期待されています。
日本ではまだ先の未来の技術のように感じてしまいますが、世界ではすでに自動運転の車が走っています。その乗車体験も二見さんにご紹介いただきました。放送ではご紹介しきれなかった二見さんとミツミさんの熱のこもった対談は、下記の音声配信から!
株式会社MobiSabi
https://www.mobisavi.com/
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