今週は、「服がつなぐ人と街Community Loops」に注目!
お話を伺ったのは、合同会社CYKLUS 代表 平田健夫さんです!
毎日、大型トラック約130台分の服が捨てられている日本!
その流れを変える新しいプロジェクト「Community Loops」が、現在、横浜・東京、大阪、兵庫で行われています。
身に着けることが無くなってしまった衣類を回収し、メンテナンスし、再び街の人たちの手元に届ける新しい循環型社会モデル。各地の大学、コミュニティスペース、就労継続支援B型事業所などと手を組むことで、20代の学生や地域の商店街などを中心に様々な活動へと繋がっています。
今夜は、「Community Loops」の特徴の一つでもある、テクノロジーでつなぐ衣類について。
今回、日本初となったのが服のストーリーを可視化する「NFCチップ」。
これは、回収された服、一着一着に小さなNFCチップを取り付けることで、その服が「いつ、どこで回収されたか」「どんな人が、どんな想いで手放したか」「どこで、どのようにメンテナンスされたか」といった情報がわかる取り組み。服をで話す人は、回収ボックスに服を入れる際に、箱にあるQRコードを読み取り、そこに服に関するちょっとした情報を入力します。その情報は、一つ一つ服と情報を照らし合わせ、小さなチップに記録されていきます。新たな持ち主は、そのチップにスマートフォンをかざすだけで、服がたどってきた道のり、つまり「服の履歴書」を読むことができるのです。これにより、回収された服がどこへ行くのかという透明性が確保されるだけでなく、服そのものに新たな物語が生まれます。
なぜ、そこまで手間をかけて情報を記録するのでしょうか?平田さんは、その大きな理由を「服にストーリーを見える化することで、その価値を上げられるから」だと語ります。回収ボックスに入れる前に、前の持ち主はQRコードから「スカート付きパンツ。勢いで買ったけど着こなせなくて…ぜひ着てくれる方に!」といった一言メッセージを登録。次に手にする人は、その服が単なる中古品ではなく、誰かの想いが込められた特別な一着だと感じることができます。この温かい繋がりが、モノを大切にする心を育み、新たな愛着を生むきっかけになるのです。
NFCチップは、ただ服に貼り付けられるわけではありません。カーテンの端切れなどを再利用して作られた、手作りのお守りのような小さな袋に入れられ、一つひとつ丁寧に取り付けられています。そして、この素敵なお守り袋を作っているのが、就労継続支援B型事業所の利用者の方々。服を循環させるだけでなく、社会の様々な人たちが関わる機会を生み出している点も、このプロジェクトの大きな魅力です。
対談では、さまざまな選択肢がある社会の中で「Community Loops」が果たしたい役割など、プロジェクトの根幹にある哲学についても語られました。文字だけでは伝えきれない、未来を見据えた平田さんの熱い想いを、ぜひ下記の音声配信で直接感じてみてください!
Community Loops 特設サイト
https://cyklus.jp/communityloops/
12/3水曜 イベント
手放す、めぐる、生まれ変わる。 服と物語の交換 〜地域をまるごとクローゼットにする「Community Loops」&リペアカフェ〜
https://peatix.com/event/4639099/
合同会社CYKLUS 公式サイト
https://cyklus.jp/
ドキュメンタリー映画『The Repair Cafe』特設サイト
https://ideasforgood.jp/documentary-repair-cafe/
ハーチ株式会社 公式サイト
https://harch.jp/
関内でヒトと活動をつなげるプロジェクト
KANMATCH/benten103
Instagram benten103.kanmatch
就労継続支援B型事業所「エールヨコハマ」
https://kteir.com/
☆「あなたのサステナブルなこと」も番組に教えてください!