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クジラと深海の物語に注目!絵本「クジラがしんだら」の著者 児童書作家 江口絵理さん②

今週は今話題の童心社から発売されている絵本「クジラがしんだら」の著者 児童書作家 江口絵理さんをお迎え!

クジラがしんだら
江口絵理 文/かわさきしゅんいち 絵/藤原義弘 監修
童心社

昨年9月に童心社から出版された江口さんの最新著書「クジラがしんだら」は、命がつき、深い海へと沈んだクジラの体をめぐる生き物たち「鯨骨生物群集」を描いた絵本です。発売から1年を待たずに、6万6千部を超える大ヒット中の作品。その人気を裏付けるように、「第16回ようちえん絵本大賞」をはじめ、過去1年間に出版された児童書、絵本から「未来へつなぐこの一冊」として選ばれる紀伊国屋書店がお勧めする絵本ランキング「キノベス!キッズ2025」で第一位、さらに今年の春には「第56回講談社絵本賞」を受賞。そして全国学校図書館協議会(SLA)による、小学生の夏休み向け小学校中学年の部「夏休みの本(緑陰図書)」にも選定されています。

今夜は、この「鯨骨生物群集」について作品を作るきっかけについて。

江口さんがこの「クジラがしんだら」の構想を練り始めたのは、なんと今から15年も前の事。2010年に参加した海洋研究開発機構(JAMSTEC)のシンポジウム後の会で、たまたま声をかけたのが今回の絵本を監修している藤原義弘さんでした。その時藤原さんから「クジラが深海に沈んだ後にそこに集まってくる生き物たちの研究をしています」と聞き、そんな研究があるのかと驚き、これを絵本にしたいと思われたんだそうです。
しかし、当時、2010年の頃というのは、まだ深海生物ファンの数もそう多くはなく、深海生物の本っていうだけでもなかなか企画が通りにくい状況。さらに鯨骨生物群集の本を作りたいって言っても、まず通らないだろうと江口さんは思っていたため、どうやって作ろうかなっていうのをずっとこう頭の中で揺らしていて、10年という月日が経っていきました。そして、コロナ過の2020年ごろ、時間がたくさんできた時に、考えてるだけじゃなくて実際に動こうと思い立ち、そこからやっと作り始めたっていったんだそうです。実は、絵本製作に取り掛かるこの10年の間に、国立科学博物館で「深海展」が2回も開催され、だいぶ機は熟したと感じていたという江口さん。
これまで、写真絵本の「ゆらゆらチンアナゴ」や1000匹以上の野生のニホンザルが暮らすサルの王国・高崎山で、前代未聞の大活躍をした伝説のボスザル「ベンツ」の一生を追った物語「高崎山のベンツ」、そして、海底にミステリーサークルを作るアマミホシゾラフグの写真絵本など、たくさんの児童書を手掛けてこられた江口さんですが、イラストの絵本は今回が初めて。

「クジラがしんだら」の絵は、生物画家の「かわさきしゅんいち」さんが担当。精細な生き物の姿も得意としながら、どことなく表情をも感じしてしまう深海生物の姿まで、子どもから大人まで引き込まれていく作品だけに、どんな対話をしながら、作品を作り上げていったのか、そして、江口さんがどうしても譲れなかった大好きな深海生物についても伺いました。詳しくは下記の音声配信をチェック!

クジラがしんだら
江口絵理 文/かわさきしゅんいち 絵/藤原義弘 監修
童心社


そして今週は、プレゼントがあります!
童心社から発売されている絵本「クジラがしんだら」を1名の方に!江口絵理さんのサイン入りです!
ご希望の方は、メールでエントリーして下さい。
タイトルに「クジラ」と書いて、あなたのお名前、住所、連絡先を明記して、
keep@fmyokohama.jp まで!
当選者の発表は発送を以てかえさせていただきます。

童心社 「クジラがしんだら」
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494015993
江口絵理さんのHP
https://erieguchi8.wixsite.com/eri-eguchi
江口絵理さんのSNS X
@Eguchi_Eri
https://x.com/eguchi_eri
江口絵理さんのInstagram
eri_eguchi7
https://www.instagram.com/eri_eguchi7/


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