
今週は、「FRaU SDGs MOOK」に注目!
今夜もスタジオには、「株式会社 講談社」 FRaU ブランド・マネージャーの園田 徳一郎さんをお迎えしました。
先月、5月29日に「FRaU SDGs 生物多様性とダイバーシティ」が発売されました。カラフルなファッションに身を包んだ長澤まさみさんの表紙が、目を引く1冊です。今回「FRaU SDGs」としてはなんと26冊目。今夜は、園田さん一押しの記事について伺いました!!
ブランド・マネージャーである園田さんとしては、どれも好きな記事なだけに選ぶのが難しいという中、今回のテーマ「生物多様性とダイバーシティ」を象徴するような記事をご紹介いただきました。
まずは、誰もが絵と文章でわかりやすく「生物多様性」と「ダイバーシティ」ついて学べる生物学者福岡伸一先生の解説をマンガにした「教えて福岡ハカセ!」。ゴキブリも「動態均衡」と説く<生物編>と人間は自由が大切と説く<人間編>。どちらも見開きページでわかりやすく描かれています。
そして、ぜひ読んで欲しいパラアスリートからモデルへと転身した一ノ瀬メイさんのインタビュー。園田さんにって印象深かったのは、冒頭のメイさんの「その人の能力にかかわらず、周りが勝手に“できない”と思いこみ、制限をかけてしまうことそのものが障害だと思うんです」という言葉。生物多様性と同時にダイバーシティを語る中で、障害という言葉はとても重要だと思います。でも障害って、誰かが障害を持っているということではないんですね。障害って周りの人が作っている部分だと「FRaU」は考えていて、園田さんご自身の体験として、10年以上前に取材した「大分車いすマラソン」でのこと。この大会は、1981年の国際障害者年を記念して、世界で初めての「車いすだけのマラソンの国際大会」としてスタートしたものです。園田さんが取材のためにピットにいると、立って歩いているのはサポーターの方と我々報道陣くらい。あと皆9割ぐらい車いすの方です。そうするとふと気づくんですよね。マジョリティとマイノリティってどこで違うんだろうって。周りが勝手に決めているんじゃないの?って。みんなが和気藹々とやっているものを、もしかしたら壊そうとしてる、もしくは気を遣ったつもりで実は差別しちゃってるっていうのが我々じゃないのかなと。人はそれぞれ個性があるのに、その個性に壁を作るっていうことが一番の問題なのではないかと考えた時に、障害っていうことももう一度皆が考え直さなきゃいけないと。実は今回一冊特集通して、障害の「がい」を「害」っていう漢字で書いています。よくひらがなにもなっていますが、そのこと自体が、障害という言葉に対する遠慮をしているようで、理解してないだけじゃないかと、我々「FRaU」は考えて、やはり障害を創っているのは周りなのではなかっていうことを考えて、あえて我々が障害を作ってはいけないという意味で漢字で表現されています。
また、今回の号には、障害者アートを「異彩」という言葉で表現して広めているクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」の「"障害とアート"の概念を変えるヘラルボニーの挑戦」という記事も「FRaU」がみなさんに伝えたいことがわかる特集になっているとお話されていました。
さらに、世界的なプロジェクト「The 89 Percent Project」についてもご紹介いただきました。イギリスの科学誌「ネイチャークライメイトチェンジ」による気候変動に関する125カ国13万人のインタビューから「世界人口の69%が(その解決のために)個人所得の1%を拠出する意思を示し、86%が気候変動に配慮した社会規範を支持し、89%が政治的行動の強化を求めている」と発表しました。大多数が支持しているから正しいなどということはありません。ただ、少数派の大きな声ばかりが目立つのも健全ではない。ひとつだけはっきりしていることは、サイレント・マジョリティと言われている私たちがちゃんと気持ちを表現すれば、政治や、もっと多くの企業を変えることができるにちがいないということ。この地球温暖化を止めるための発信の取り組みは、世界的な報道連携「Covering Climate Now」によるプロジェクトです。美しい地球を美しいまま子孫に返すために、「FRaU」は、このプロジェクトに賛同し発信されています。もちろん、個人でも参加できます。詳しくは「FRaU」の紙面をご覧ください。
他にも、興味深い記事が満載の「FRaU SDGs 生物多様性とダイバーシティ」。ぜひ手に取ってみてくださいね。
明日もFRaUブランド・マネージャー園田さんをお迎えします! お楽しみに。
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