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100年先もつづく 農業を。株式会社坂ノ途中 代表取締役 小野邦彦さん①

今週は、100年先もつづく 農業の普及に尽力されている「坂ノ途中」に注目!スタジオには、京都からお越しいただきました!「株式会社 坂ノ途中」代表取締役 小野邦彦さんをお迎えしました。

提供:株式会社坂ノ途中

「坂ノ途中」は、「100年先も続く農業」をテーマに、2009年に環境負荷の小さい農業を広げることを目指し設立された会社です。国内では新規就農者や若手農家が育てた農薬や化学肥料に頼らない野菜の流通販売を手掛け、海外(東南アジア)では森林を保全しながら木陰で育てる高品質なコーヒーの栽培支援など持続可能な農業の形を実践されています。

現在、取引のある農家は全国約400軒。大きな特徴として、取引農家の約8割が新規就農者という所。今、新規で農業したいという人は、とても増えているそうですが、経営が成り立たないことが多く、そのため辞めていってしまう人も多いというのが現状。小野さんは、その熱い気持ちをもって就農した人たちに伴走し、「環境負担の少ない農業」、外から投入する資材にあんまり依存しない農業への支援をされています。「環境負担の少ない農業」とは、例えば野菜では、農薬や化学肥料は基本的に使わず、果物では農薬の使用回数半分以下に抑えて育て、特別な場合を除いては暖房を使わないなど、「ローインプット型農業」として、外から投入するものに依存しない農業に転換していきましょうと応援されています。

小野さんのお話では、現在日本の農地において有機農地は、約0.6%。既存の農家が、それまでの農薬などを使っていた野菜作りから,有機に変えていくのはとても難しいのが現状ですが、一方で、新規で就農する方は、「どうせやるなら有機とかそれに近い農業でやりたい」っていう方がとても多いとのこと。しかし、思いはあっても設備や機械にお金かけられる方は少なく、かつ、借りれる農地も耕作放棄地が多く、農地としては狭く、水はけが悪いとか、獣が来るなど、条件の悪い農地が多く、設備投資もやりきれてない状態でスタートするため、どうしても生産も少量不安定となってしまいます。そのため新規就農が難しいポイントは、2つあり、一つは、栽培自体の経験値が足りていないため、栽培の技術が伸びていっても、結局少量不安定な生産になってしまうこと。そしてもう一つは、少量不安定な生産となってしまうために、普通の流通会社とはなかなか取引できず、販売することが難しくなってしまうというポイント。
そこで、「坂ノ途中」では、農作物を育てる技術向上などは農家のみなさんにお任せはするものの、一個人の農家として販売経路を見つけるのは難しいため、その少量不安定でも品質が良ければちゃんとした値段で売れるという体制を作っていらっしゃいます。
 創業当時は「農業の環境負荷」という考え方が珍しいと言われていたそうですが、16年が経ち、社会の意識は大きく変化してきたとのこと。学問的に農業は環境への負担が大きいということは、当たり前のこと。しかし、日本において農業は、過疎化や農村の活性化、あるいは食の安心・安全などの話と結び付けられて語られることが多く、環境へのインパクトというお話とはなかなか結びついてこなかったと。しかし、今度は「就農への入り口は広がったが、就農後の経営の難しさは変わらない」という新たな課題が浮上しています。
現在「坂ノ途中」でのお野菜を通販で購入している方は、全国に1万2000軒ほど。神奈川県内ならば、横浜・川崎には自社配送もされているため、送料もお得に購入できるとか。詳しくは、「坂ノ途中」のHPもぜひ覗いてみてください。

そして、小野さんの想いは、ぜひ下記の音声配信で。

提供:株式会社坂ノ途中_旬のお野菜セットM


株式会社「坂ノ途中」
https://www.on-the-slope.com/
株式会社「坂ノ途中」Instagram
https://www.instagram.com/sakanotochu
株式会社「坂ノ途中」 X
https://x.com/saka_no_tochu

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