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「かわさきプラスチック循環プロジェクト」に注目! 川崎市環境局生活環境部廃棄物政策担当 担当課長 石坂勇二さん①

今週は、今話題の「かわさきプラスチック循環プロジェクト」に注目!スタジオにお迎えしたのは、川崎市環境局生活環境部廃棄物政策担当 担当課長 石坂勇二さんです!

提供:川崎市



「100%プラスチックリサイクル」を目指す川崎市は、以前から廃棄物に関して積極的に取り組み、これまで「バキュームカー」や「機械式のごみ収集車」の開発から「EVごみ収集車」に至るまで、数々の日本初となる事業が行われてきました。しかし、一方では、今から35年ほど前の平成2年(1990年)には、ごみ焼却場の処理能力がひっ迫するほどのごみ排出量となり、「ごみ非常事態宣言」も出されました。それ以降、資源物の分別収集を進め、廃棄物減量指導員の方々をはじめ、川崎市民の長年にわたるごみ減量に対する理解と行動により、人口増加が続いているにもかかわらず、ごみ排出量は大きく減少。その結果、令和5年度(2023年度)の実績では、20ある政令市の中で、1人1日あたりのごみ排出量が一番少ない都市になったんだそうです!!

(2025年5月1日現在)人口1,556,975人を抱える川崎市には、プラスチックをリサイクルできる事業者5社の拠点があります。そのリサイクルできる量は、川崎市が1年間に排出するペットボトルの約7倍、プラスチック資源は約14倍のプラスチックをリサイクルすることができ、これは国内のリサイクル量の約10%以上に相当!!すごい!!

プラスチックのリサイクル方法として、「マテリアルリサイクル」と、「ケミカルリサイクル」の2つがあります。「マテリアルリサイクル」とは、プラスチック資源から、異物を選別し、洗浄して、素材のまま再利用するリサイクル手法です。「ケミカルリサイクル」はプラスチック資源を化学的に分解し、再利用するリサイクル手法です。

実は、川崎市には、この2つの手法でプラスチックをリサイクル事業者の拠点があるのも特徴で、更に、プラスチックをリサイクルしやすくするために選別する首都圏最大級の施設が、今年の4月から稼働を開始しました。都市部でありながら、国内最大級のプラスチックリサイクル拠点が集積している川崎市の強みを活かして、川崎市では「100%プラリサイクル都市」を目指しています。
この高い目標を達成するためには、市民・事業者・行政が連携して取り組みを進める必要があります。そこで、2022年(3年前)4月に「かわさきプラスチック循環プロジェクト、愛称 かわプラ」がスタートしたんだそうです。

具体的にどんなことが行われてきたのかというと・・・「かわプラ」が設立された当時、参加されていた事業者は6社でしたが、現在では21社に増え、ペットボトルからペットボトルにリサイクルする取組から開始し、ペットボトルの「ボトルtoボトル」の取組を市域内で実施しているのは全国で川崎市のみ!さらに、ペットボトル以外のプラスチック資源循環の取組みに拡大し、例えば、JR川崎駅北口改札内に、リサイクルステーションを設置し、分別回収したプラスチックをリサイクルする取組や、スポーツイベントでスポーツウェアを回収しリサイクルする取組が実施され、この3年間で10件もの新たなプラスチック資源循環の試験的な取組が実施されてきました。

また、この「かわプラ」では、課題の解決策を市内の高校生が考え、高校生自ら「かわプラ」を勉強し、その成果を市内の小学校や川崎市市制100周年イベントで発表。よりわかりやすく伝えるためにSNSでマンガとして情報発信も行われてきました。

また、プラットホームとして行政が入ることで、同業他社が連携した取組も実施され、事例として、企業「キユーピー」「味の素」が連携した使用済みマヨネーズボトルの回収・リサイクルの取組みや、「ピジョン」他5社が連携した哺乳器回収・リサイクルの取組みなども行われています。

また、川崎市では、プラスチックごみの焼却を減らすことを目的に、市内事業者と連携してプラスチック資源一括回収のリサイクルに関する国の認定を取得。昨年 2024年4月から市内の7つある区のうち、臨海部の川崎区から始まり、今年の4月からは、幸区、中原区の3つの区において、これまで普通ごみとして収集・焼却していたプラスチック製品を、プラスチック製容器包装と共に
「プラスチック資源」として一緒に収集してリサイクルする取組が実施されています!

「かわさきプラスチック循環プロジェクト」をさらに盛り上げていくためにも、私たちができる事として、例えば、「ペットボトル」ならば、中身を飲みきって、ラベルをはがし、キャップをとり、全てをペットボトル回収ボックスに入れるなど、より資源を循環させやすくすることで、脱炭素社会へより近づき、税金の節約にもつながっていきますね!

今週は、この川崎市の「かわさきプラスチック循環プロジェクト」に注目し、参画されている様々な企業の方もゲストにお迎えして活動について伺ってきます! お楽しみに。

川崎市の取り組み「かわさきプラスチック循環プロジェクト」については、川崎市のHPをご覧ください。

JR武蔵溝ノ口駅にあるボトル回収BOX

かわさきプラスチック循環プロジェクト

川崎市でごみの出し方に悩んだら・・・資源物とごみについて「川崎市ごみ分別アプリ」をチェック!

SNS Instagarmでも「かわプラ」について発信されています!

「100%プラリサイクル都市編」 作家名:小林 潤奈
「かわさきプラスチック循環プロジェクト編」 作家名:ワラビ 

「ペットボトル水平リサイクル編」 作家名:ぼのこ 

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