今週は、「海とヒトとを学びでつなぐ　みなとラボ」に注目!
お話を伺ったのは、「一般社団法人　3710Lab 」代表理事 田口康大さんです!

「みなとラボ」は、「海とヒトとを学びで繋ぐ」をキーワードに、子どもから大人まで、そして地域や社会の多様な専門家たちと共に、「海と生きるとは何か」を考え、深める事業を行っています。

ブログでは、OAよりも長い対談をお届け!

お話は、2015年の設立当時、最初に手掛けたプロジェクト「海洋アースダイバー・フィールドワーク」から！地形の特色と文化の繋がりを歩きながら探る中沢新一さんの「アースダイバー」を実施。東京大学の駒場キャンパスから外苑前まで、中高生と共にあるたんだそうです。その様子は、「みなとラボ　海洋アースダイバー・フィールドワーク」のコラムからも見ることができます。
田口さんのお話によると、街歩きしている列に大人がどんどん増え、とても面白く注目されているプロジェクトだったとのこと。これをきっかけに、「3710Lab」はこの方向性にしようと思った1つだったそうです。
翌年には、池尻小学校などをはじめ、学校と一緒に授業を作っていくっていう活動が始まり、数回に分けて関わり、書籍にするなど、形あるアーカイブとして残されています。

また、「3710Lab」の特徴として、都市部の学校だけでなく、全国各地様々地域の学校とのプロジェクトを実施されています。

田口さん曰く、「これは自分のこだわりではあるんですけど、みなとラボの取り組みは、デザインに力を入れ、アートとか、普段なかなか触れられないようなアプローチを取っています。どうしてもそういうモノに触れられる所は都市部になってくるんですよね。地方に行けば行く程届かなくなっちゃうので、それを届けていきたいっていうのもあって、できる限り、アファーマティブっていうか、全あらゆる人たちにそれ触れてもらいたいっていうのもあって、地方が多くなってるっていうところあるかもしれませんね。」
活動を始めて10年。当初まだ海が環境問題として認識されていなかったという田口さん。「海の課題に向き合ってくださいっていうと深刻になっちゃうので、シリアスになるから海をテーマにして地域の人達が海とどう関わっているかを調べて本にしませんかって言うと、途端に面白くなるんですよね。」ともお話されていました。

そこで、今夜、注目した本は、2022年8月22日発行された 「解決できなかった　私たちの問題　～海とごみと高校生～／ペットルと黒いかげ』」。

これは、制作当時、長崎県立長崎東高等学校2年生だった4人によるグループ「プラスチッくじら」と共に作られた本。学生から「絵本が作りたいんです」と一本のメールからスタート。絵本よりも活動についてまとめた本の方がいいのではないかなど、話し合いを重ねて、学生のこれまでの取り組みと絵本とが、ちょうど真ん中でつながるよう、できています。

タイトル「解決できなかった　私たちの問題　～海とごみと高校生～」にもあるように、今、学校では探求の授業として、様々な社会課題に取り組んでいる学生が大勢います。しかし、そんなに簡単に解決できる問題は少なく、授業は、次へと進んでいきます。自分たちか取り組んできた社会課題にのめり込んでいると大人たちからは「いつまでやるの」などの声が。学校の授業を考えると仕方がないという事でしたが、この問題を次なる後輩たちに託せるよう「解決できなかった　私たちの問題」として、バトンを渡していけるような内容へと変わっていったんだそうです。さらに、絵本製作に関しても、プロとの話し合いを何度も重ねて完成したものだけに、愛情がたっぷり詰まっています。

とても興味深いその展開については、下記の音声配信でぜひチェックしてみてください。

そして、長崎県立長崎東高等学校の学生4人と作った本「解決できなかった　私たちの問題　～海とごみと高校生～／ペットルと黒いかげ』」もぜひ手に取ってみてください!

　一般社団法人　3710Lab
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「みなとラボ　海洋アースダイバー・フィールドワーク」

『解決できなかったわたしたちの問題　〜海とごみと高校生〜／ペットルと黒いかげ』
https://3710lab.stores.jp/items/63104029b488721f6a7cf4f8

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